意外に大人テイスト「チーズまん」濃密で酸味のきいたチーズクリームにほろ苦チョコチップが合う和スイーツ
風光明媚な長閑な街には、初訪問にも関わらずなぜか懐かしさを覚える土地もありませんか?
和菓子屋さんやお菓子について書かせていただくにあたり、その周辺の住環境や観光地といった一見すると和菓子とは無関係なことも調べることが殆ど。最近は実に便利で、ストリートビューやSNSでもどのような地域かということを知ることができます。
九州新幹線の通過駅、出水駅から肥薩おれんじ鉄道へ乗り換えて約4分。米ノ津駅から徒歩5分程に位置する「菓匠 田中」さん。和菓子と洋菓子を扱う地域に根付いたお店ですが、都内やお取り寄せでも自慢の焼き菓子などを購入することができます。
今回は菓匠田中さんの、洋風なお饅頭「チーズまん」をご紹介。
和菓子、と言い切るにはなかなか難しいものがありますが、元々は和菓子屋さんから始まったお店の「洋風饅頭」ということで。とはいえ、やはり洋菓子屋さんではなかなかこういったスタイルのお菓子は見かけないと思いませんか?包餡という技術があればこそ。
卵黄をひと塗りされてオーブンから出てきたまんまるは、こんがりと美味しそうな艶めきを放っています。そこでふと気になるものが。なにやら黒っぽい影があちらこちらに…
なんと、チョコチップが生地に練り込まれているではありませんか!てっきり宮崎県の銘菓、チーズ饅頭のようなものかと思っておりまして、裏面の原材料名にチョコレートと記載されていても中の餡に少し混ぜ込んでいるのかと思っていたら、早々に出会いまさかのサプライズ。
表面の薄い層は仄かにさくっと、それでいて中の皮はさほど厚みがないにも関わらずしっとりとしています。また、ねっとりと非常に濃密な口当たりのチーズクリームはチーズの塩気も酸味もはっきりとしたタイプ。甘いクリームではありません。チョコチップもほんのりビターなタイプなので、甘さというよりはまろやかなコクや香りを楽しむおやつ。
食べ応えがあるため、確かにこのくらい甘さを抑えられていたほうが珈琲がすすみます。
私は冷凍状態で購入しました。完全に常温にもどすのではなく、ある程度冷たいままぜひ召し上がっていただくことをおすすめします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<菓匠 田中>
公式サイト(外部リンク)
鹿児島県出水市下鯖町464
0996-67-1237
8時30分~19時
定休日 毎月第三火曜