風味も食感も豊かな雑穀入り!叶匠寿庵さんの期間限定「五穀餅」瑞々しいこし餡と滋味深い粒餡をひと箱に
さて、早いものでもう師走の足音が聞こえてきたようです。しかし、その前にはハロウィンや七五三も待っています。子供たちのイベントが終わったあとは、11月23日に勤労感謝の日という家族も自分も労わりたい日がやってきます。
しかしもうひとつ。11月23日は新嘗祭と申しまして、和菓子とも非常に深い関わりを持つ行事が執り行われる日でもあります。宮中行事のひとつでして、新米など秋に収穫された穀物をお供えし、神様に感謝を伝える大切な行事。
今回はその収穫の喜びをお菓子に落とし込んだ、滋賀県の名店「叶匠寿庵」さんの「五穀餅」をご紹介。
やや小ぶりなおはぎサイズのお餅が二種類セットになった商品です。
粒立ちを残すように搗き上げられた糯米には、大麦や餅粟、餅黍などが盛り込まれ、非常に粘り気のあるお餅の中にもぷちぷち、ぷりん、とした豊かな食感と風味が溢れる仕上がりに。どこにどんな雑穀がはいっているのか目で楽しめるのもまた一興。
中には非常に瑞々しく、口内を潤すかのように溢れるこし餡がたっぷり!喉を鳴らして飲み干したいほど。ほんのりきかせた塩気が全体を引き締めてくれます。
そして、きめ細やかなきなこがたっぷりとかかったお餅の中には粒餡が。こし餡と打って変わって素朴さが際立つものの、そこには皮立ちや小豆そのものの豆らしさを残した仕上がりに炊き上げる職人さんの技術が詰まっているというのが如実に伝わります。ぐっと力強い大地の恵みであるきなこの薫香とあんこのコンビネーションに、きなこがお好きな方は思わずガッツポーズをしてしまうのではないでしょうか。
実は、勤労感謝の日というのは戦後GHQの政策の一環として設けられた日。皇族が携わる宮中行事をとにかく排除したいという目論見により、すべての働く人たちへの感謝の日という日に変更を余儀なくされたのです。
しかし、宮中行事としてだけではなくあちこちの神社で脈々と受け継がれており、今も尚その様子を見ることができます。ぜひお近くの神社の行事もチェックしてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<叶匠寿庵・石山店>
公式サイト(外部リンク)
滋賀県大津市石山寺1-576-3
077-534-6331
10時~16時30分(喫茶ラストオーダー 16時)
定休日 水曜日