プラスチックを溶かしてみたい① プラモデルのランナーをアセトンで溶かそうとしたら失敗した話。
「プラスチックを溶かしてみたい」
※これは、個人的にやってみたいことがあって、そのための個人的な実験の記録です。
先に言っちゃいますと、今回は"失敗"なのでご承知おきください
プラモデルを作った後に残る、「ランナー」(組み立て前の部品を繋いでいるフレーム部分)を溶かしてみたい!
作りたいのは「ランナーパテ」。キットの段差や穴を埋めるのに使うのですが、流し込み接着剤じゃなくてアセトンで作ったという話をチラと聞いたので試しにでやってみることに。(しつこいようですが今回は失敗です。教訓としての記録だと思ってください)
まずは素材の話をしておきますね。プラモデルのランナーの素材は「PS」と書いてました。ゲームのアレじゃなしに、樹脂の素材名ですね(←知ってるって)
ポリスチレン (polystyrene)について
ナフサを原料に合成されるスチレンをモノマーとするポリマーであるプラスチック樹脂。
略号はPSで、スチロール樹脂とも呼ばれる。
このランナーを流し込み接着剤に浸けておくとドロドロに溶けるそうですが、今回はソレをアセトンでやってみようという実験。アセトンはABS溶かせるのでコッチも行けそう?って思ったのと、あと手元にあったから。
さっそく溶かしてみます。
切ったランナーをガラス瓶に入れて
アセトン注入
こうしてみると紅ショウガに見えてみた
もう紅ショウガにしか見えない
2時間放置しました。溶ける気配はなし。でもなんか、柔らかくなってるのだけはわかる。ブヨブヨしてる感じ??
2時間を経過しても変化が見られなくなったのでアセトンを抜いて箸でつっついてみた。
そうすると、溶けてはないもののランナーが軟化しているようでブヨブヨしてる。ベトついた感じはないものの、若干まとわりつく感じ。
そこで問題発生。
瓶の口が小さいので、お互いからみあったランナーで出てこないかもしれない危機に陥った。
箸でグニグニ潰したうえでラジオペンチで引っ張り出しました(黒い汚れはラジオペンチについていた汚れなので今回の実験には関係ありません)
・・・というわけで、PS(ポリスチレン)はアセトンでは溶けませんでした。でも軟化はするので、形を変えるのには使えるかも??しれません。実際、アセトンから出したランナーはすぐ硬くなり始めて、一時間後にはカチカチに戻ってました。
曲ってしまったプラモデルとかを修正したりとかには使えるかも????
(こんな記事が、果たして誰かの参考になるんだろうか・・・???)
【アセトンの取り扱いについての注意点】
・火気厳禁(消防法:危険物第四類第一石油類水溶性) アセトンの引火点は-20と、常温でも引火します。 更に揮発性も高いので、使用時は必ず換気をして、火気がないことを確認してから使いましょう。
・換気に気を付けてください。防毒マスクの着用を推奨します。
・肌に付着した場合、驚くほどの脱脂能力があります。すぐに手が荒れてしまうので十分な洗浄ののちにスキンケア等の処置をお勧めします。