シーズン50本塁打以上を記録した現役選手は、今年3度目のジャッジ以外に3人。大谷は到達まで3本
今シーズン、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、53本のホームランを打っている。ジャッジのシーズン50本塁打以上は3度目だ。2017年と2022年に、それぞれ、52本塁打と62本塁打を記録した。
シーズン50本塁打以上は、31人が計49度。そのなかには、ジャッジ以外に現役選手が3人いる。2017年に59本塁打のジャンカルロ・スタントン(当時マイアミ・マーリンズ/現ヤンキース)、2019年に53本塁打のピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)、2023年に54本塁打のマット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)がそうだ。
2017年のスタントンは、こちらも50本塁打以上のジャッジより7本多かった。2人とも本塁打王を獲得したが、MVPを受賞したのは1人だ。スタントンはジョーイ・ボトーを2ポイント上回り、ジャッジはホゼ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)に大差をつけられた。
スタントンとボトーは、ともに、10人の記者から1位に挙げられた。この投票については、こちらで書いた。
◆「MVP投票の「1位票は最多」だったのに、MVPを受賞できなかった選手たち」
2019年のアロンゾは、その2年前にジャッジが樹立した、ルーキーのシーズン本塁打記録を塗り替えた。ちなみに、2017年のジャッジはメジャーリーグ2年目、2019年のアロンゾは1年目。どちらも本塁打王を獲得し、新人王に選ばれている。
今のところ、シーズン50本塁打の32人目――現役選手では、スタントン、ジャッジ、アロンゾ、オルソンに続く5人目――に最も近いのは、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)だ。今年のレギュラーシーズンが終わるまでに、あと3本のホームランを打つと、そうなる。ドジャースのレギュラーシーズンは、残り12試合だ。
53本塁打のジャッジと47本塁打の大谷に次ぐ、アンソニー・サンタンデア(ボルティモア・オリオールズ)は41本塁打なので、こちらは、45本塁打に届くかどうかだろう。
1シーズンに45本以上のホームランを打ったことのある現役選手は、以下のとおり。
14人中、ジャッジが3度、アロンゾ、カイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)、大谷の3人は2度ずつ記録している。
2019年に49本塁打のエウヘニオ・スアレス(当時シンシナティ・レッズ/現アリゾナ・ダイヤモンドバックス)は、レッズが150試合を終えた時点で47本塁打。これは、現時点の大谷と同じだ。出場147試合も共通する。
そこから、スアレスは、レッズの153試合目と158試合目にホームランを1本ずつ打ち、シーズン50本塁打にリーチをかけたが、最後の4試合は16打席で10打数2安打、長打は二塁打が1本だった。
【追記:9/18】
9月17日、ドジャースの151試合目に、大谷は、48本目のホームランを打った。