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クラシコで勝つのは?マドリーの「3ライン」と、バルサのポジショナル・アタックの激突。

森田泰史スポーツライター
シーズン前半戦のクラシコ(写真:なかしまだいすけ/アフロ)

誇りを胸に、ビッグチームが激突する。

現地時間20日にクラシコが行われる。リーガエスパニョーラ第29節で、レアル・マドリーが本拠地サンティアゴ・ベルナベウにバルセロナを迎える。伝統の一戦が、幕を開けようとしている。

スペイン・スーパーカップでも対戦
スペイン・スーパーカップでも対戦写真:ロイター/アフロ

順位表においては、勝ち点が15ポイント離れている。だが両チームはクラシコを前に調子を上げてきた。

マドリーは先日、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でパリ・サンジェルマンを撃破している。リーガでは4連勝中で、なおかつ今季ホームでは負けていない。

バルセロナはガラタサライを下してヨーロッパリーグでベスト8に進出。シャビ・エルナンデス監督の就任でチームが立て直され、とりわけリーガ第18節以降では勝ち点30のうち、26ポイントを獲得している。

■レアル・マドリーのスタイル

マドリーはカルロ・アンチェロッティ監督の下、ポゼッションとカウンターを使い分けながら戦ってきた。

マドリーのポゼッション率はリーガで2番目の数字だ。また、攻撃時の選手たちのコンビネーション数も最も多い数字になっている。攻撃に関しては、相手を殴り倒すようなフットボールを志す。攻撃時のマドリーの3ラインの高さはリーガでトップ、最終ラインの位置はリーガで3番目だ。

一方、課題を挙げるなら、守備時の最終ラインの設定だろう。自陣での守備においては、最終ラインの位置がリーガで8番目。それでも、失点数(21失点)はセビージャ(19失点)に次いで、リーガで2番目に少ない数字だ。

■システムと構築

今季のマドリーは【4−3−3】を基本布陣としている。リーガの試合では、全体の88%が試合開始時にこのシステムで使われている。

一方で、セルタ戦、バレンシア戦、エスパニョール戦で【4−2−3−1】と【4−4−2】が使用された。アンチェロッティ監督の中で、エデン・アザールやエドゥアルド・カマヴィンガを嵌めるための苦労があった。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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