【札幌市北区】自転車での朝の北大散歩は、今の時期が最高!ルールを守ってさわやかに!
札幌もようやっと気持ちの良い季節となりましたね!
先週、自分が担当することになるサイクリングツアーの試走をしました。初夏の早朝の札幌って、ほんとうにさわやか。その時に、普段は徒歩や車ではなかなかみることのできない北大の風景のあれこれを観察してきたのでレポートします。
今回は北海道大学で「学外の方も見学・利用可能な施設」 として紹介されたエリアの中から、徒歩では少々札幌駅や地下鉄駅から距離のありアプローチが難しそうなところを中心にめぐってみました。
第一農場
広域避難所にも指定されている「第一農場」。たくさんの羊がゆっくり草を食べていました。彼らに声をかけると、何人(羊)か反応してくれました。ようこそーと言ってくれているのでしょうか。柵の外からのご挨拶となります、農場内には入れませんのでご注意ください。
正式名称は後から紹介する第二農場や余市の果樹園と併せて「北海道大学北方生物圏フィールド科学センター生物生産研究農場」と言います。学生たちが移動の負担を感じることなくフィールド研究ができるという、全国でも珍しい恵まれた環境、これが北大の大きな特徴でもあります。
北大の創設時から北の大地に適した動植物の研究をしており、最近では農業の持続可能性やエネルギー利用についても研究も進んでいるようですよ。
平成ポプラ並木
以前担当していました北大構内のウォーキングツアーでは、昭和の時代から親しまれたポプラ並木の方から眺めると、少し先にある遠い世界、あるいは未来の出来事のように見えていた「平成ポプラ並木」。サイクリングであるならば簡単にアプローチできます。
逆にこちらの平成の並木から昭和の並木の方を見ると、ここに至るまでの先人の努力の歴史を可視化して眺めているような感じになります。
そう感じるのも不思議ではありません。というのもこの「平成ポプラ並木」は既存のポプラ並木の老朽化に伴い、2000年10月に「北大創基125周年記念事業」の一環として植樹された新しいポプラ並木だからなのです。今までのポプラを挿し木によって増やしたとのことで、しっかり生命も引き継がれたのですね。
第二農場
住所は北18条西8丁目。なかなか歩いて行くのは難しいエリアですね。今回は道の脇からの観察のみでしたが、なんだかとてもアメリカン。それもそのはず、このエリアは明治時代の初期にW.ホイラーが設計した模範家畜房(モデルバーン)、W.P.ブルックスが設計した穀物庫を中心とした模範農場で、アメリカの開拓地の軽木骨造のバルーン・フレーム、つまり風船構造と言われるスタイルを採用しているからなのです。
そんな歴史を感じるこのエリアには、かつてここが舞台となったコミック「動物のお医者さん」の主人公ハムテルたちと同じような学生服の高校生さんたちが、たくさん歩いていました。
サクシュコトニ川
2004年に人工的に流れを復活させたことをまるで感じさせない、ずっと自然河川であるかのように見える川です。北大エリアにはかつて、もう一本セロンペツ川という川もありました。元々現在の北大エリアは水資源に恵まれた場所だったのですね。今度、このサクシュコトニ川の流れを観察するために北大構内にあらためてゆっくり来たいです。(サクシュコトニ川に関しては道路や橋の上などからの見学にとどめておきましょう!)
大野池
流れ込みには不思議な赤い色をした水草。
なんだろう?と思ったら、イネ科の植物の根が土中の成分と反応した、酸化鉄の色彩とのことです。なんともびっくりの自然の神秘!
これも人工の池とはわからないほど自然な存在となっています。
初夏の北大キャンパスは最高!
他にもたくさん魅力的な場所が、まだまだ北大エリアにはありそうです。また探索に来たいと思います。
少しだけサドルを上げてみましょう!いつもよりほんのわずか高い視線から、いつもとは少し違った札幌が見えます。そんな中、北大と北海道の歴史と風を感じてサイクリングすることは、とても素敵だと思いませんか?
ご注意
今回の記事は、キャンパス内で通常の徒歩や自転車で見学できる内容に限定されています。施設の内部には入っていません。北海道大学構内では「インフォメーションセンター エルムの森」など一部の施設以外の立ち入りには、許可が必要な箇所がほとんどです。詳細は、こちら、からご確認ください。
北海道大学への入構につきましては、徒歩、自転車などとは違い「自動二輪車・原動機付自転車での入構はできません。」という規制がありますのでご注意ください。また自動車の入構につきましても制限があります。詳しくは、こちら。
■北海道大学インフォメーションセンター エルムの森■
住所:札幌市北区北8条西5丁目
電話:011-706-4680
開館時間:8時30分~17時00分
休館日:12月29日~1月3日(※臨時休館あり)
入館料:無料