【札幌市中央区】究極の夏の飲み物!お風呂上がりでなくても「さっぽろコーヒー牛乳」!
北海道の牛乳消費拡大を意図して、市内の18のお店がそれぞれのスタイルで作って提供するという「さっぽろコーヒー牛乳」が8月3日よりスタートしました。
北海道の牛乳は、決して負けない。
なぜ北海道の牛乳のクオリティの高さは、世界でもトップクラスと言われるのでしょうか?
もちろん、乳牛の生育環境や、餌についてのこだわり、冷涼な気候もホルスタインなどの飼育に適しているため、北海道の牛乳は特に良質な脂肪分が多く含まれておいしい、とよく言われます。
そしてもうひとつ北海道と本州の食生活の違いというのがあり、普通の和食より素材そのものをリスペクトする北海道の食生活が牛乳によりマッチしているから、という理由もあると思います。ツアーガイドをしていて思うのですが、本州のホテルではディナーに日本式の会食が出てくる事が多いのに対し、北海道では野菜や魚介類たっぷりのビュッフェ(バイキング)形式が多いですよね。つまり、他のどの都道府県よりも牛乳に親しんでいるからこそ、北海道民の牛乳への愛着は強い、ということもあると思います。
しかし、コロナ禍において乳製品の消費が低迷しています。
コロナ期間中の断続的な休校で、学校給食が提供できない状態などが積み重なりました。
また外食の減少によりレストランで使用される牛乳も減りつつあります。ラクレットやフォンデュなど、レストランやカフェでしかあまり食べないメニューがたくさんありますものね。
さらに私の専門分野の事で言いますと、北海道のソフトクリームやアイスクリームを愛してやまないインバウンド観光客の流入ストップも影響しています。
負けてはいられません!もっと牛乳を飲みましょう!
と言うわけで、さらに親しみやすく飲みやすい「コーヒー牛乳」という切り口から北海道の牛乳が高品質であることを再認識しようと、札幌市内で北海道産牛乳を使った共通ブランド「さっぽろコーヒー牛乳」が登場しました!
北海道の夏には、コーヒー牛乳がよく似合う。
夏の銭湯といえば、まずはコーヒー牛乳ですよね。日本全国のほとんどどこでも、銭湯ではコーヒー牛乳が一番人気だと言うことです。さらに温泉天国北海道では、更にコーヒー牛乳を飲む機会が多い。
そして北海道は日本でもいち早くコーヒーが健康上の理由からも導入された地域(江戸末期の1830年ころには、すでに一部の開拓地域では脚気防止の薬として使われていた)でした。そんな歴史もあり道民はコーヒーも大好き。もちろん北海道の牛乳は最高。
つまりコーヒー牛乳を牛乳消費拡大の起爆剤とする環境は整っているのです。そこで今回の北海道産牛乳の消費拡大をもくろんだプロジェクト「さっぽろコーヒー牛乳」では、企画参加店が同じ瓶とラベルを統一して使用し、中身は各店のオリジナルという方法を採用しました。
この夏は、お風呂上がりであってもなくても、「さっぽろコーヒー牛乳」!
粋なコーヒー牛乳
それでは早速、今回取材した創成イーストの老舗カフェ、寿珈琲の「さっぽろコーヒー牛乳」を飲んでみました。
せっかくなので、風が心地よい外のスタンドコーナーでゴクリ。微風に吹かれながらの冷たいコーヒー牛乳、最高です。いやあ、気持ち良い。
味の特徴はというと、甘さ控え味ちょいとビター。ミルクも甘いけどもったりしない。これは「粋な人のためのお風呂上がりのコーヒー牛乳」ですね。僕は粋ではないけれども。
お店によっては、甘さが強目のスタイルや、コーヒーの味が立つものなど色々あるようですが、寿珈琲スタイルの粋さの秘密は、ネルドリップ抽出にあるようです。
ネルドリップ抽出をコーヒー牛乳に活かす。
東京でかつて流行したネルドリップ式コーヒーが札幌で特に定着し、街の個性となったの札幌です。ネルドリップは安定した抽出に対応できる職人の確保が難しい方法です。しかし札幌ではカリスマ的な職人が何人かいたおかげで人材が育成され確保できた、という事を前にも書きましたが、寿珈琲の店主である柴田寿治さんは、まさにそのリーダーの一人。
ここではネルドリップ抽出特有の、風味の鋭さよりまろやかさが際立つコーヒーを使用することにより、まるでスムージーのようになめらかで、コーヒーと北海道産牛乳との抜群なブレンド感を達成しました。
もうひとつの秘密は、上質で香りたつ十勝のてんさい糖を使用していること。
寿珈琲のさっぽろコーヒー牛乳は、それらのおかげで自己主張しすぎない、毎朝飲んでみたいすっきりテイストのものとなっています。
もうひとつの、夏の飲み物。
知床から届いたという人参ジュースも飲んでみました。これはびっくり、甘さだけではなく海辺のミネラルをたっぷり吸い込んだ旨味が強いものです。少しトマトジュースに近い感じがして、これも快適な夏の飲み物でした!
それでは「さっぽろコーヒー牛乳」で、乾杯!
寿珈琲
住所:札幌市中央区南2条東1丁目1-6 M’s2条横丁
電話:011-303-1450
アクセス: 地下鉄大通駅より徒歩7分
営業時間: 9時〜24時
ただし日曜祝日は10時〜20時
定休日:無休
営業時間、定休日については公式サイト、Instagramで要確認
公式Instagramはこちら
(上記の情報は記事作成時点でのものです。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
札幌になぜ深煎りのネルドリップが定着したのか、という私がかつてブログに書いた考察は、こちら。