侍ジャパン女子代表、W杯グループB 第2戦はフランスに大勝
三次きんさいスタジアム(広島県三次市)で行われている『カーネクスト presents 第9回 WBSC女子野球ワールドカップ・グループB』2日目、侍ジャパン女子代表(以下、侍女子)はフランスと対戦し、20対1(5回コールド)と大勝した。
投打に日本の強さが出てフランスに快勝
日本 643 61 20
フランス 001 00 1
(5回コールド)
【バッテリー】
日本 坂東、堀田、泰-英
フランス E.GOMES、L.PAPOIN、F.NOURY、C.GUILLEMIN-Y.PEAN
日本は、1回表に1番・田中美羽(読売ジャイアンツ)、2番・星川あかり(淡路BRAVE OCEANS)の連打でいきなり先制すると、勢いに乗り一挙6得点。その後も毎回得点で5回までに20得点と猛攻を見せた。
投げては先発の坂東瑞紀(阪神タイガースWomen)がテンポ良い投球で3回をわずか1失点に抑えると、4回に堀田ありさ(東海NEXUS)、5回に泰美勝(ZENKO BEAMS)が登板、それぞれ無失点と好投し試合を締めた。国際大会初出場となった泰は、最速120キロと自己最速を更新する速球を投げ込むと三者三振にとり、スタンドを大いに沸かせた。
初出場にも緊張せず。「次も結果を残したい」白石美優
先発メンバーの中に、白石美優(大阪体育大学)の名があった。今年、侍女子に初選出され、このフランス戦がワールドカップ初出場。「(ジャパンに)選出して頂いたからには、代打や守備交代という形でチャンスを貰ったときにはしっかり結果を残さないとと思っています」と話していたが、初打席でいきなり右前安打を放ち、3打席目は犠飛で打点1を挙げる成績を残した。内容について「緊張することなく試合に臨めました。ファーストストライクからどんどん振っていけたのが良かった」と振り返った。出塁したら必ず生還するという目標も達成できた。一方で「国際大会はストライクゾーンが広いと聞いていたので、苦手な外のボールを意識していましたが、苦手な分、意識していてもなかなか手が出せませんでした」としっかり反省も。
三浦伊織(阪神タイガースWomen)は、白石の憧れでもあり目標とする選手。バットコントロールをはじめ、ポジショニングや打球への反応など、攻守どれをとっても凄いと絶賛。ここぞの場面で1本打てるところも見習うべき点だと話す。次の出場機会に向けては「今日の良さを継続しつつ、チャンスボールを逃さずしっかり仕留められるようにしたいです」とさらなる成長を誓う。憧れの先輩選手へ少しでも近づけるように。
(撮影はすべて筆者)