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33歳のハメス・ロドリゲスが、スペイン1部リーグに復帰 #専門家のまとめ

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(写真:ロイター/アフロ)

 2014年のブラジルワールドカップで輝きを放ったコロンビア代表の背番号10、ハメス・ロドリゲス。当時、彼には優美な未来が待ち受けていると誰もが感じた。だが、所属チームの監督とソリが合わなかったこともあり、なかなか本来の力を発揮出来ずに時間ばかりが過ぎた。いつしかロドリゲスも三十路を超え、ベテランとなる。

 このまま埋もれてしまうのかーーーと思われた彼が、今年6月に開幕したコパ・アメリカで躍動した。そして、移籍先が決まった。

ココがポイント

▼昨シーズン、ブラジルの名門、サンパウロFCで復活の兆しを見せていたハメス・ロドリゲスは、コパ・アメリカで祖国を決勝に導いた

・ハメス・ロドリゲス、創設100周年のラージョに加入(AFPBB News)

▼スペイン1部リーグのラージョ・バジェカノがコパ・アメリカでMVPを獲得したコロンビアの背番号10を、期待を込めて獲得した

ハメス・ロドリゲス獲得のラヨ・バリェカノ会長「ナポリがマラドーナを得たのと同じレベル」(デイリースポーツ)

▼かつて、レアル・マドリードでその才能を生かし切れなかったハメス・ロドリゲスだが、腐らず、とことん耐えることで活路を見出した

・サッカー=ロドリゲス、スペイン1部復帰 元レアルのコロンビア主将(ロイター通信)

エキスパートの補足・見解

 2024年6月20日から7月14日まで、アメリカ合衆国で開催されたコパ・アメリカ。開幕前から所属チーム、サンパウロFCで好調ぶりを見せていたが、33歳のベテランが、ここまで復調するとは……。

 コロンビア代表の背番号10、ハメス・ロドリゲスは、1ゴール6アシストと大車輪の活躍を見せ、祖国を決勝の舞台に上げると同時にMVPを受賞した。

 思えば、彼がブラジルワールドカップでその存在を世界中に知らしめたのは22歳の時。得点王を獲得し、自らの時代を築くかに見えた。しかし、自らが恋焦がれたレアル・マドリードでは、思うように力を発揮できなかった。それでも復活の時を信じ、コツコツと歩んできたハメス・ロドリゲス。彼の姿には頭が下がる。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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