にんじんは「油で炒めて食べて!!」八百屋からのお願い【そのワケとは】
こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。
まだまだ寒い時期が続いていますね。
厳しい寒さが続くこの時期は、冬野菜が甘くおいしくなります。白菜やキャベツなどの葉物野菜や、にんじんや大根などの根菜類は、この時期寒さで自身の水分が凍ってしまわないように、糖を生成して氷点を下げるんです。
つまり、厳しい寒さが続けば、冬野菜は甘くおいしくなるというわけです。そんな冬野菜の中でも、年中人気がある野菜といえば、にんじんです。
そんなにんじんは、βカロテンのイメージが強いと思いますが、食べ方によってβカロテンの摂取率が大きく変わることを知っていますか?
そこで今回は「にんじんの栄養を効率よく摂取する方法」を紹介していきます。
にんじんは油で炒めて食べるのがベスト
にんじんは食べ方によって、βカロテンの吸収率が変わってきます。
生の場合は約8%、茹でて食べる場合30%、油で炒めて食べる場合は70%を吸収できると言われています。食べ方によって吸収率が変化する理由はカロテンが脂溶性だからです。
生で食べる場合は、ドレッシングをかけるとか、マヨネーズをつけて食べることで吸収率が高まりますよ。
にんじんを食べるときは、食べ方を工夫して、効率よく栄養を摂取していきたいですね。
そんなにんじんですが、より新鮮なものを選ぶことで、おいしく栄養を摂取することができます。合わせて新鮮でおいしいものの選び方を知っておきましょう。
にんじんの選び方
新鮮でおいしいにんじんを選ぶなら、3つのポイントをおさえて見分けましょう。
・葉の切り口が小さい
・ずっしり重い
・オレンジ色が濃い
葉の切り口が小さい
にんじんを選ぶときは、最初に「軸」に注目しましょう。
味が濃く、柔らかいにんじんを選びたい方は、上画像の左のような葉の切り口が大きいニンジンより、右のような葉の切り口が小さいニンジンを選びましょう。
ニンジンは葉の切り口が小さいものほど、実の中の繊維質の強い芯も細いので柔らかいんです。また、葉の切り口が大きいにんじんは味が薄い傾向があります。
逆に軸が太いにんじんは、味が薄い傾向があるので、にんじんの風味が苦手な方は、軸が太いものを選ぶと良いですよ。
また、葉の切り口の色は鮮度の目安にもなります。ここが黒く変色しているにんじんは傷み始めているので避けるようにしましょう。
ずっしりとした重量感がある
次ににんじんの「重さ」をチェックしましょう。
売り場のにんじんを持ち比べて、ずっしりと重いものを選びましょう。重量感のある人参は、水分量が多くみずみずしいんです。
逆に軽いにんじんは、陳列後時間が経過していて乾燥し水分が抜け始めています。鮮度がよくおいしいにんじんを選ぶなら、ずっしり重量感のあるものを選ぶようにしましょう。
オレンジ色が濃い
最後ににんじんの「色」に注目しましょう。
にんじんは色が濃いものほど、βカロテンを多く含んでいます。
にんじんのオレンジ色はβカロテンの色です。色が濃い方がβカロテンが豊富なので、栄養豊富なにんじんを選ぶなら濃いオレンジ色ものを選んだ方がいいですよ。
にんじんの食べ方・選び方まとめ
今回は今が旬の「にんじんの食べ方」と「新鮮でおいしいにんじんの選び方」を紹介しました。
他にも「にんじんが1ヶ月長持ちする保存方法」という記事を書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。