アップル初売り 「円高」を先取りできるか
1月2日から3日まで開催されているアップルの初売りでは、工夫次第で実質的に大きな割引を受けられることで話題になっています。
2022年は円安一辺倒だった為替相場が徐々に「円高」方向に向かいつつある中で、将来的に期待したい値下げを先取りできるチャンスかもしれません。
「合わせ技」でさらにおトクに
1月2日から3日まで開催中のアップルの初売りでは、商品の価格自体は変わっていませんが、対象商品を購入することで最大3万2000円分のAppleギフトカードがもらえます。
Appleギフトカードは、かつてはiTunesカードと呼ばれていたもので、アプリの課金だけでなく、iPhoneなどアップル製品の購入にも使えます。アップルはこうした割引販売をあまりやらないので、貴重な機会といえます。
Appleギフトカードで還元される額は商品によって異なります。2022年に登場した最新モデルとしては、第2世代のAirPods Pro(8000円分)や、M2搭載のMacBook Air(1万6000円分)は狙い目といえるかもしれません。
さらに、アップル以外が実施している還元策を組み合わせることで、実質的な割引額を最大化する方法が話題になっています。
まずは、アップル商品を購入できるギフトカード自体を安く買う方法です。楽天市場などを活用してアップル貯金をしていた人なら、ここが使いどころといえます。
コンビニ各社では「最大10%還元」が1月5日まで実施されています。セブン-イレブン、ファミリーマート、またはローソンでAppleギフトカードを5000円分以上購入し、期限までにキャンペーンへの登録をすると、後日電子マネーなどで10%が還元されるというものです。
それより少額ですが、JCBでは「最大20%還元」を1月15日まで実施しています。対象のJCBクレジットカード、デビットカードで参加登録し、Apple IDに支払い方法として登録して5000円をチャージすると1000円が還元されるというものです。
楽天リーベイツでは、アップルの初売りに合わせてポイント還元率を「5%」に高めています。これは楽天会員としてリーベイツのページからアップルのサイトを開いて買い物をすると、楽天ポイントが付与されるというものです。
Appleギフトカードを平均15%引きで買っていると仮定すると、第2世代AirPods Pro(3万9800円)は実質2万4000円程度、M2搭載MacBook Air(16万4800円〜)は実質11万6000円程度と、大幅に安く買える計算になります。
なお、対象のiPhoneを購入した先着3万名に配布するとしていた「うさぎ年」デザインのAirTagは、1月2日午後の時点で終了していました。
「円高」で値下げはある?
アップル製品の価格を考える上で避けて通れないのは、為替レートとの関係です。2022年は急激な円安に伴う値上げが話題になりました。
一方、年が明けた1月3日には1ドル=129円台となっています。1年前の1ドル=115円に比べればまだ円安とはいえ、2022年に1ドル=150円に達した時期に比べれば、確実に円高方向に動いていることがうかがえます。
そこで気になるのがアップルの動向です。アップルが価格を決めるにあたって想定していたレートは1ドル=130円〜140円とみられることから、このまま円高に進んでいくと日本のアップル製品は徐々に「割高」な印象になっていきます。
実際に値下げをするのか、またそれがいつなのかを予想するのは困難ですが、今回の初売りは、それを確実に先取りできる機会になったといえそうです。