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オートバイのあれこれ『エンジンオイル交換の目安』

Rotti.モトエンスー(moto enthusiast)

全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。

今回は『エンジンオイル交換の目安』をテーマにお話ししようと思います。

クルマと同様、バイクを乗り続けていくうえで欠かせないのが、エンジンオイルの定期的な交換です(2ストロークエンジン車は除く)。

▲バイクに乗るうえでオイル交換はマスト
▲バイクに乗るうえでオイル交換はマスト

普段バイクを楽しむ皆さんは、何を目安にエンジンオイルの交換を行っているでしょうか。

おそらく大多数の人は、距離もしくは日数で交換のタイミングを見ていることと思います。

一般的なのは、「3,000km〜5,000kmごとに交換」「半年ごとに交換」というものでしょう。

車両メーカーやオイルメーカーもこう謳っていることが多いです。

結論から言うと、この“走行距離”または“経過日数”による判断で全くノープロブレムなのですが、私がここで提案したいのが、“バイクの調子の変化”による判断です。

バイクライフを始めたばかりのビギナーの人にはなかなか分かりづらいかもしれませんが、バイクにそこそこ乗り慣れている人であれば、この判断の仕方もひとつ参考になるのではないかと。

▲劣化したオイルはエンジンを想像以上に傷める
▲劣化したオイルはエンジンを想像以上に傷める

エンジンオイルが劣化してくると、バイクの動作・様子に違和感が出てきます。

最も体感しやすいのが、シフトペダル(チェンジペダル)の動きの変化。

高頻度でペダルの動きが渋く(固く)なります

特に信号待ちの時など、静止した状態での1速からN(ニュートラル)へのギヤチェンジが固い。

ギヤチェンジを一生懸命する間に、青信号に変わって徒労に終わる…なんてことがよく起こります(笑)。

大した問題ではないと言えばたしかにそうですが、ペダルをグリグリすることでムダに体力を使いますし、靴を痛めつけることにもなってしまいます。

また、固さ云々ではなく、N自体に入りにくくなったりもします。

▲空冷E/Gは冷却水が無い分、特に冷却面でオイルを頼みにしている
▲空冷E/Gは冷却水が無い分、特に冷却面でオイルを頼みにしている

他の違和感で言うと、エンジン音が大きく感じたり、エンジンからの熱気をいつも以上に感じたりします

エンジンオイルはエンジン内の部品をスムーズに動かす潤滑作用に加え、エンジン内の気密を保つ密閉作用や燃焼室の温度を下げる冷却作用も担っています。

エンジンオイルが劣化してくると、当然これらの作用も弱まるので、エンジンがうるさくなったり、エンジンの温度が上がりやすくなるのです。

特に空冷エンジンの場合は構造がシンプルでエンジンオイルへの依存度が水冷エンジンよりも大きく、こうした変化が分かりやすいでしょう。

走行距離や日数と合わせ、ご自身の“違和感”というのも、ぜひオイル交換の目安にしてみてはいかがでしょうか。

まだ3,000km走っていなくても、まだ半年経っていなくても、違和感があるのなら、いっそのことオイルを替えちゃってもいいかもしれません。

モトエンスー(moto enthusiast)

バイクを楽しむライター。バイク歴15年で乗り継いだ愛車は10台以上。ツーリング/モータースポーツ、オンロード/オフロード、最新バイク/絶版バイク問わず、バイクにまつわることは全部好き。

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