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【土浦市】のどかな田園に現れたおしゃれカフェ。光と緑に包まれた「bulbe(ビュルブ)」6月オープン

コイケケイコ土浦在住ライター(土浦市)

2024年6月15日、土浦市上坂田にカフェがオープンしました。フランス語で“球根”を表す「bulbe(ビュルブ)」(以降「ビュルブ」)。人気の園芸店の敷地内にある開放感あふれる新店です。

田んぼに囲まれたオアシスのような場所

土浦駅から車で約13分。つくば霞ヶ浦りんりんロードを筑波山へ向かう道の途中に「ビュルブ」はあります。周囲はのどかな田園風景がどこまでも続き、豊かな自然が目を和ませます。取材に訪れた6月は田んぼに草の芽が見える時期で、高い建物などさえぎるものが何もないので空の青と田んぼの緑のコントラストが楽しめました。

「ビュルブ」の正面玄関は、つくば霞ヶ浦りんりんロードと並行する県道199号(土浦小野線)沿いにあります。目印は「CYCLE STATION SAKATA」の青いのぼり。駐車場は、建物向かいと少し先に行った場所にも備えています。

「ビュルブ」は、季節の草花に囲まれた小道のその先に。「GREEN GATE」と書かれた建物の中にあります。

店名の「ビュルブ」に込めた思い

フランス語で「球根」を意味する「ビュルブ」。この店名にはさまざまな想いが詰まっているとオーナーの完賀(ししが)さんは教えてくれました。

「ビュルブを運営する坂田園芸は、グラジオラスの球根を生産販売する会社として1955年に創業しました。それから園芸資材や草花を販売する店を始め、現在の『坂田園芸GREEN GATE』に繋がっています。これまでの坂田園芸の歩みを表す意味も込めて『ビュルブ』という店名にしました。」

ロゴマークの球根もグラジオラスの球根をイメージして描いたもの。ひとつの球根に木子(きご)と呼ばれる豆粒大の小さな球根がたくさんできるのが特徴です。

光と緑に包まれた癒しの空間

「ビュルブ」は、園芸店として活用していた場所をカフェに改装してオープンしています。広々とした店内にはやわらかな陽光が降り注ぎ、日常の慌ただしさを忘れてゆったりとした時間の流れを楽しむことができます。

店内からは敷地内に並ぶ季節の草花の様子を目にすることができます。カフェには園芸店での買い物前後に利用される方も多く、購入した草花の育て方などを相談しに途中園芸店に立ち寄る方も。

店内に置かれたテーブルには季節の花などが品よく飾られていて、グラジオラスは同じ土浦市で切り花生産をしている萩島園芸さんのもの。写真のグラジオラス は、「常陸はなよめ」という茨城県オリジナル品種です。

一番人気はサクサクがおいしい「スコーン」

気になるメニューは、スイーツ系が中心でドリンクメニューも豊富です。早くも人気を集めている「スコーン」(650円)は、「誰でもおいしい、いつでもおいしい」がコンセプト。

ごつごつとした見た目が愛らしいスコーンは、注文してから焼き上げるので香ばしくサクサクとした食感です。甘さが控えめなのでお菓子としてだけでなく、スープのお供など食事として楽しむのにも最適です。

スコーンには欠かせないクロテッド風クリームは、クリームチーズ入りでさっぱり。ジャムは、ラズベリージャムまたは薔薇のコンフィチュールから選べます。初めてなら芳醇な花の香りがふんわりと広がる薔薇のコンフィチュールがオススメです。

「ソフィーチェ」(750円)は、デザートのような味わいを満喫できるドリンクメニュー。コーヒーベースのカフェソフィーチェ、紅茶ベースのティーソフィーチェの2種類があります。白い部分はミルクで、一杯ずつフォームしてつくるのでふわふわとしたとろける舌ざわりが特徴的です。濃厚な生クリームとは違い、牛乳本来の軽やかさがあり、ミルクの層の下のコーヒーと合わさるとまるでコーヒーゼリーのよう。コーヒーや紅茶には植物性の甘味料であるアガベシロップが含まれているので、甘みもしっかりと楽しめます。

予想に反するふんわり感!「ビュルブのフレンチトースト」

焼き上がりまでに20分かかるのですが、「ビュルブのフレンチトースト」もぜひ食べてみてほしい一品です。

ごつごつとした表面は、ビュルブの店名の由来でもある「球根」をイメージ。一般的なフレンチトーストは大きくスライスした一枚で仕上げるのに対して、「ビュルブ」は食べやすいサイズにカットしてあるので、焼き上げる面が多く、カリッとした食感が魅力です。意外にも中はふわっとしているので、“かりふわ”が楽しめるのも特徴のひとつ。

口の中で広がるシナモンのような香りの正体は「トンカ豆」。レモンの皮も隠し味に使われていてとても風味豊かです

ドリンクはレモンを使ったメニューより「カフェリモーネ」(750円)をチョイス。コーヒーの下にはレモンの皮を潰したアガベシロップの層があり、混ぜるとほんのり甘いコーヒーレモネードに。カットしたレモンがたくさん入っているので、飲むほどにレモンのおいしさが楽しめ、クセになる味わいです。夏メニューとして提供されていますが、人気のためレギュラーメニューに昇格するかも!

ガーデンテーブルはテイクアウト専用席

園芸店スペースにはウッドデッキテラスがあり、ソファ席も設けられています。こちらはテイクアウトの方のみ利用可能で、目の前に広がる草花を眺めながらドリンクや軽食を楽しむことも。

取材後、園芸スペースに立ち寄った際に、レモンスライスというお花にひと目惚れをして購入!なにしろガーデニング初心者のため、スタッフさんにお願いをして鉢植えをしてもらいました(有料)。鉢植えを待つ間に店内に戻り、カフェリモーネのお代わりをテイクアウト。ガーデンテラスでカフェタイムを満喫しながら待つ時間も一興でした。

コーヒーは、ドリップバッグも販売しています(1パック300円)。土浦市の「ニコニコ珈琲」が「ビュルブ」をイメージして焙煎したオリジナルブレンドで、香り高く深いコクと甘みがあります。キリマンジャロの華やかさもプラスされたコーヒーのドリップバッグはお土産にもぴったりです。

店舗情報

bulbe(ビュルブ)

住所:茨城県土浦市上坂田610(坂田園芸GREEN GATE内)MAP

電話番号:029-893-3177

営業時間:10:00~17:00(LO16:30)

定休日:火・水曜(夏季・年末年始に休業の可能性あり)

駐車場:あり(無料)

支払い方法:現金、クレジットカード、QRコード決済(paypay)

Instagram:bulbe_cafe

土浦在住ライター(土浦市)

土浦市在住のフリーランスの編集・ライター。海外・国内の旅行関連のガイドブックや書籍制作をはじめ、ブライダル情報誌の編集にも携わる。食べること・飲むことが好きで、趣味が興じて最近では食を中心にWEB、紙媒体などで取材執筆活動中。地元土浦の飲食パトロール、歴史やカルチャー学習も積極的に行っています。

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