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47歳。中学校教員を辞め、デイトレーディングで年収600万円見込みです~おみおじリポート193~

大宮冬洋フリーライター
大阪在住の未婚男性。「肩ひじ張らずに」支え合える伴侶を探し中です。(本人提供)

子どもを集団の枠に入れることに違和感。組織の中で我慢している自分にも気づきました

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。
 本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
 中学校の先生だと思っていたら、今は「転職」してデイトレーダーをしている男性がいます。4年前にも受けオネットに登場した松村康彦さん(仮名、47歳)です(当時の記事はこちら)。なんだか晴れやかな表情をしているし、「いたわり合いながら一緒に歩んでいける人とできるだけ早く結婚したい」というのでオネットに復帰してもらいました。それにしても、15年間も教員として働いていたのに思い切った決断をしましたね……。
「子どもたちの成長を見られて、次世代につながっていくことが実感できるのは楽しいことです。でも、近年は学校の方針に違和感を覚えることが増えました。私が担任をしていた特別支援学級にいる子どもたちはそれぞれ個別に対応するべきなのに、集団の枠に入ることを強いるようなことばかりで……。そして、私自身も組織の中で我慢していることに気づいてしまったのです」

いつも笑っているような明るい女性と一緒になりたい、と願う松村さん。本人もいつも笑っています。なお、相手の年齢や経歴は問わないそうです。(本人提供)
いつも笑っているような明るい女性と一緒になりたい、と願う松村さん。本人もいつも笑っています。なお、相手の年齢や経歴は問わないそうです。(本人提供)

コツコツと貯めた資金が一定金額に達しました。これからは投資専業でやっていきます

 フリーライターの僕に言われたくないかもしれませんが、デイトレーダーで生計を立てられるのでしょうか。投資の天才じゃない限り無理な気もします。しかし、一程度の貯蓄があって集中はして無理をしなければ大丈夫、と松村さんは淡々としています。
「株式投資自体は10年ほど前からやっていましたが、子どもと真剣に向き合わなければいけない教員をしながら短期投資をするのは難しいのです。コツコツと貯めた資金が一定金額に達したので、これからは投資専業でやっていこうと思っています。それなりの努力をしているので、今年度の収入は600万円ほど確保できる予定です」
 なお、値動きが予想通りにいったりいかなかったりするのが短期投資のゲーム的な面白さ、とのこと。当然ながらうまくいかないことも多いので、お金を稼ぐことだけが目的化してしまうと長続きしないそうです。好きこそものの上手なれ、ですね。

松村さんは毎朝6時に起床。家の周りを5キロほどウォーキングして体調を整えることから始め、いろいろ準備をしてからその日の値動きを見始めるそうです。(本人提供)
松村さんは毎朝6時に起床。家の周りを5キロほどウォーキングして体調を整えることから始め、いろいろ準備をしてからその日の値動きを見始めるそうです。(本人提供)

選ぶ側なのだと勘違いしていた自分。結婚相手として選んでもらえるように心がけたい
 大阪にある実家で両親と規則正しい生活を送っている松村さん。東京証券取引所の取引時間は15時までなので夕方以降と土日祝日は休めます。
「最近は私が買い物をして夕食を作ることもあります。玄米を炊いて、具沢山味噌汁を作り、魚を焼く程度ですが、料理は楽しいですね。結婚できたら、もちろん実家を出ます。年老いてきた両親の面倒は見なければなりませんが、自宅は全国どこにでも引越可能です」
 ここでマチコ先生から一言。4年前よりもさっぱりとして清潔感が漂う松村さんを評価しつつ、前回はお見合いをした3人の女性を松村さんのほうがお断りしたことが引っかかっているようです。松村さん、当時の心境を覚えていますか?
「会ってみて『ちょっと違うな』と思ったからですが、最初からバッチリ合う人なんているはずはありませんよね。自分は結婚相手を選ぶ側なのだと勘違いしていました。今後は、結婚相手として選んでいただけるように心がけたいと思います」
 頑固なところはめちゃくちゃ頑固で、その他のところはフニャフニャ。そんな性格だという松村さん。投資スタイルは保守的でいいけれど、婚活はオープンで柔軟な姿勢を保つようにしましょう。

松村さんの自炊料理。実直な性格がにじみ出ているようなメニューです。(本人提供)
松村さんの自炊料理。実直な性格がにじみ出ているようなメニューです。(本人提供)

能力はあるのにずっと非正規で実家暮らし。友人からは「変わった人やな」と言われます

 中学校の社会科と数学科の教員免許を持っている松村さんですが、正規教員ではなく講師の立場でずっと働いていました。しかも、実家暮らし。婚活ではやや不利な条件ですが、今はいい意味で開き直っています。
「友人知人からは『変わった人やな』とたまに言われます。今まで一度も正規職員として働いたことはなくずっと実家暮らしをしていることを恥ずかしく思っていた時期もありますが、今はそんな気持ちはありません。世間体や規則などに縛られるのは苦手で、時間やお金を有効に使うことにこだわりが強い自分に気づいたからです」
 松村さんは穏やかで朗らかに見えるけれど組織にはもともと馴染みにくい人なのだと思います。しかも、今ではデイトレーダー。はっきり言って、一般受けはしないスペックです。
「松村さん、いいと思います! 投資に偏見があるような人はもともと対象外なので、自分も投資を楽しんでいるような女性が合うかもしれません」
 誠実さと優しさがある少数派にはやたらに優しいマチコ先生。確かに、婚活はたった一人のパートナーを見つければいいので、松村さんにも可能性はありますよね。日本のどこかにいる女性の心にこの記事が刺さってほしいな、と思っています。

朝の散歩で心身を整えられているという松村さん。「いつも通る川で見みかけた鳥さん達」の写真だそうです。(本人提供)
朝の散歩で心身を整えられているという松村さん。「いつも通る川で見みかけた鳥さん達」の写真だそうです。(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。松村康彦さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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