粒あん派?こしあん派?たっぷり包まれた2種類のあんこを関東風「桜餅」で食べ比べ!
創業大正元年、住吉町に本店を構える「大角玉屋」さんは、商店街のあけぼのばし通りにて、地域の方々にも愛される和菓子屋さんです。
大角玉屋さんといえば、えんどう豆いりの餅皮仕立ての苺大福でも有名ですね。何度もテレビなどのメディアにも取り上げられており、当日は各店舗でほぼ完売にもなる大角玉屋さんの代名詞ともいえるお菓子です。
大角玉屋さんにはご進物にもぴったりな和菓子のほか、苺大福をはじめとする生菓子も非常に充実しています。桜餅だけでも3種類のご用意がありました。
そのうち今回は、焼き皮の長命寺タイプを2種類ご紹介いたします。
生成りの色合いが特徴的な「白」は、長命寺タイプの桜餅では珍しい粒あん。楚々とした佇まいの皮にたっぷりと包まれた粒あんと、もっちりとした生成の生地の食べ応えは抜群!かといって甘すぎる訳ではなく、むしろ北海道産小豆「雅」の風味をしっかりと感じられる、程良い塩梅の素朴な味わいです。
そこに桜の花の塩漬けが加わると、良いアクセントになってもう一つ食べたくなってしまう不思議。
白の粒あんよりも甘みと口あたりの滑らかさが際立つこしあんの「紅」。心做しか紅のほうが、生地がしっとりしていたように感じます。
粒あんに比べると餡の量は控えめかも知れませんが、するするっと喉を通る感覚もまた良き。たまに、粒あんは苦手だけれどこしあんは平気、という声を耳にすることがあります。私の周りにも何人かそういった方がいるのですが、まさにこちらの紅おすすめしたくなります。
食べ応えは白の粒あん、滑らかさは紅のこしあん、と同じ焼き皮の桜餅とはいえ個性がひかる2種類でした。
いずれもあんこがメインのような満足感でしたので、あんこ好きさんに布教したい桜餅です。あんこがメインと申しましても、焼き皮や桜の葉の塩漬けの塩気や桜の花の仄かな酸味など、それぞれの役割をしっかり果たしつつ調和がとれた安定のおいしさです。
今回は本店ではなく、銀座INZのお店で購入致しました。地下鉄から直結しているので、雨に濡れることなくお買い物できるのも嬉しいですね。