【都城市】「可愛い」のその先に目を向けてみませんか?
サムネイルの猫さん。実は都城酒造さんから数量限定で5月26日に発売された焼酎「あにゃたにひとめぼれ」のイメージキャラクターなんです!売り上げの全額が保護猫支援活動に寄付される、なんとも素晴らしい焼酎なのですが、今回はこの焼酎をプロデュースした「はぴにゃんプロジェクト」さんの譲渡会に行ってきました!あにゃたにひとめぼれはエムズガーデンさんでの販売となるようです。
1か月~2か月に1回行われているこちらの譲渡会。都城酒造さん、エムズガーデンさん、NPO法人 咲桃虎(さくもんと)さん、NPO法人 のらゼロ都城(譲渡会チーム)さんの力が合わさって「はぴにゃんプロジェクト」として開催されています。
日曜日ということもあり、駐車場は車でいっぱいです。会場ではお子様や人の往来も多いため、入場して車が多いなと感じられた場合は、安全のためにも無理に会場そばの駐車場をめぐるより、写真側に停めることも検討していただいた方が安全かも知れません。
会場では、様々なお店も出店されますので、それをめぐるのも楽しみのひとつ。市外の店舗さんが来られることもありますので、ここで購入できてラッキーという面白さもあります。この日は小林市から来られたDimさんで焼き菓子を購入。めちゃくちゃ美味しかったです!
都城市でドッグカフェをされているドッグカフェチョコラさん。完全無添加の手作りわんこご飯も作っていらっしゃいます。ずっと行ってみたいカフェで、まさか譲渡会でお会いできるとは思ってもみなかったので、テンションが上がりました!せっかくなので、愛犬ズ(高齢)に合うメニューを購入しました。冷凍されているので、夫マンの誕生日祝いのタイミングで愛犬ズにご用意したいと思います。
こちらは屋外にて咲桃虎さんの犬の譲渡会場。物販のバリエーションも多く、それを購入するだけでも活動の支援となるので嬉しいです。ちなみに今回は愛犬ズのおやつを購入。以前は犬の安全を考えてショルダーリードを購入しました。飼い主も両手が空くので非常におすすめです。
どの子も可愛く個性的で、しばらく見つめてしまいました。最近は「譲渡会」「保護犬」「保護猫」という言葉が流行語のように使われていますが、それに便乗した悪徳業者もいるとのこと。内容はここでは伏せますが、そういうリアルも含めて、今のペットブームの現状を知ることの大きさを痛感します。
保護猫・犬というと、某動物番組でよく目にしますが、ルックスだけが残酷なのではありません。生まれてから命として扱われていない子が多いので、ご飯や水はまともに貰えていません。体の不調も無視され重症化。生来からだ一つ分の狭いケージで生きていて骨や関節が変形したり、折れたままだったり。虐待で強いトラウマを抱えている子も多いです。 繰り返す無理な交配や出産など、言葉ではここまでにしますがもっと強い惨状をイメージしていただいても問題ないような現状が、そこにはあります。例えば、いつ見てもキラキラしているペットショップに、いつ見ても可愛い猫や犬がいるということは、そういう親猫親犬がいることを知らなければなりません。
こちらの館内が、のらゼロ都城さん・咲桃虎さんの猫のブースとなります。入口ではぴにゃんプロジェクトに関するパンフレットをいただけて、それに割引券もついていたので帰り際にお得に買い物できるのも嬉しいですね!
入口付近では子猫が多くいて、来る人の足を止めていました。お子さんが「ねぇねぇ!子猫見て!可愛い!」と言っていて微笑ましかったのですが、それも問題のひとつだと代表の方は仰っていました。子猫・子犬は誰が見ても可愛いものです。小さい頃に買って(飼って)、子どもが飽きる、動物は大きくなる、要らない、放棄。これが現実にあるといいます。希望者の中には「子猫はいませんか?」「子犬じゃないなら結構です」「こんなに大きくなると思わなかった」「しつけが出来ない」等と言われる方もいるそうで、保護猫・保護犬を何か勘違いしているのではと思う場面も少なくないそうです。
猫のブースはAとBの2部屋に分けて譲渡会が行われていました。マッチング専用の部屋も用意されています。スタッフの方が入場者をセーブしながらスムーズに案内してくださいますので、過剰な人数にならずに猫に対面できます。無数の人間から見つめられたら、そりゃ怖いですよね。猫ファーストの配慮もあるかと思います。
猫一匹ずつ性別はもちろん、どんな性格でどんな暮らし方をしているのかなど、気さくな表現で書かれているのがとても印象的でした。猫を家族として考え、丁寧に観察し知ろうとされているからこその言葉だろうなと感じます。
猫の魅力って、この独走する感情がもろに出るところですよね。小さい声で「こんにちは~」と声をかけるとこの表情です。隅っこに2匹で寄っている姿に、今までどんな暮らしを強いられていたのだろうと考えると胸がキュッと締め付けられる思いです。
写真撮影の許可をお伺いした時のスタッフさんの優しい笑顔とご対応が印象的で、「本当にどの子も可愛いんですよね。どうぞ、ゆっくり見てくださいね」この一言ですが、どれだけ猫を大事に思い、どれだけこれからの幸せを願っていらっしゃる気持ちなのか、表情から滲み出ておられました。どんなことでも質問や相談できる雰囲気は有難いです。
先の入り口では、猫メインとした物販のブースと譲渡に関する相談所が設置されていました。明るくも丁寧に譲渡についてのお話を積極的に交わされていました。珍しいガチャガチャも凄く可愛かったです。
譲渡については、厳しい意見をいただくこともあるそうです。条件やステップなどに納得がいかないという話なのだそうですが、なぜそんなに「厳しい」のか、そこに理由があることを是非考えていただきたいと代表の方は仰います。
このはぴにゃんプロジェクトは、自然豊かなエムズガーデンに毎年迷い込んでくる多くの不幸な猫の惨状をみて発足したもので、私が先日近くのこいのぼりを取材した時にも、可愛らしい猫がのんびりと歩いているのを見かけました。昨今の異常気象ともいえる天候は、人間はもちろん動物たちにとって生きやすいはずがありません。水もご飯も満足に無い。そこに猫エイズや猫白血病などの感染症が待ち構えているのです。
次回のはぴにゃんプロジェクトねこ・いぬ譲渡会は6月23日(日)を予定しているそうです。出店者さまも6月20日(木)まで募集中ですので、是非Instagram、ホームページもご覧ください。
会場には素晴らしい保護主さんとの出会いで、幸せになっている愛猫や愛犬が多く来場していました。ボランティアの方との久々の再会で、見た目も表情も様変わりした姿に歓喜の声が聞かれます。その交流も譲渡会の魅力のひとつですね!愛猫・愛犬が来場される際にはマナーベルトの装着、排泄の処理をお願いします。
全ての動物に、心から安心できる環境が与えられますように。