ついに、大統領選挙投票日
今回の大統領選は、8年前ほどHeat upしていないように感じる。
オバマ大統領誕生の際は、「不毛な戦争を続ける合衆国への怒り」が市民から見えた。ブッシュが率いた共和党が敗れるのは、当然と言えた。しかし、それ以上に"黒人初の大統領誕生"に、新しい時代を感じたものだ。
オバマが愛された最も大きな理由は「国民全員に健康保険を与える」とアナウンスしたからであろう。オバマケアは、一応、法案成立となったが、民主党が議席を失い、絵に描いた餅となった。
俺の母は障害者だ。病院に行く金もない! オバマは弱者を救ってくれるんじゃなかったのか!!
黒人青年の悲痛な叫びが、今でも胸に突き刺さっている。声の主は、高校教師時代の私の教え子だ。"裏切った民主党"を離れ、共和党支持に回った人も多いだろう。大統領選とは、失望と希望の繰り返しのような気がする。
ドナルド・トランプという男が台風の目となったのは、明日の見えない層が、「コイツなら、ひょっとして何かを変えるかもしれない」と感じたからではないか。その図式は、8年前のオバマにも当てはまる。
先月末の『LA TIMES』は、移民を切り口にした。「ヒラリー・クリントンなら、2026年までに4890億ドルの経済効果が見込まれる。ドナルド・トランプの移民政策では、同年までに8800億ドルのインフラを失う」
移民によって国が活気づくというのは、私にとっては魅力だ。
投票日の朝となった。本日、どんな結果が待ち受けているだろうか。