再審開始確定まで9年 弁護人思い
「こんな不条理があるのか」生まれる前の袴田事件 衝撃受けた大学生が弁護士を志し、23年間闘い続けた原動力 #令和の人権
Yahoo!ニュース オリジナル 特集オリジナル2024年10月9日、いわゆる袴田事件で死刑判決が下されていた被告・袴田巖さん(88)の無罪が確定した。再審の判決に、検察が控訴を断念したのである。弁護団の一人である弁護士の戸舘圭之さん(44)は、袴田さんの死刑が確定した年に生まれた。大学3年生のとき、小川秀世弁護士の講義を受けて、事件を知る。えん罪による死刑判決は、20歳の若者には衝撃的な社会の不条理だった。戸舘さんはなぜ生まれる前の事件の弁護団に加わり、長い間闘ってこられたのか。戦後日本の裁判史上5例目となる再審無罪確定、そして刑事弁護人としての生き方について聞いた。(取材・文:神田憲行/写真:伊藤菜々子/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)