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【大阪/大丸梅田店】元消防士が描くArtが心に残る。この絵は何に見える?

旅人間はらぺこライター

はらぺこライターの旅人間です。今回は魅力溢れるアートを一つ紹介しましょう。大丸梅田店で開催されている「暮らしを彩るArt」で注目を集める若きアーティストが作品を展示している。

その絵は見る人によって”感じ方が様々”なんだとか…。

場所はJR大阪駅から大丸梅田店 6階南エスカレーター前。小さなスペースに元消防士の西坂真美さんの作品が並んでいる。

えっーちょっと待って、その経歴。元消防士?なにそれ…なんだか気になるぞ!って人は少なくないのでは。ちなみに、私もその一人だ。

今回の作品について話を聞くと、消防士だった頃の経験が作風に影響しているという…。ますます気になるではないか。詳しく聞いてみた。

(※作品を撮った画像は照明の加減もあり実際とは少し色味が異なっています)

<作品のコンセプト>
何げない暮らしにちょっとした彩を持たせてくれるart。
「空間をデザインする」をコンセプトに、あるだけで幸せを味わえる・空間に癒しをもたらす絵を制作しています。見るだけでなく絵に触れることでテクスチャーの盛り上がりを感じられ、まるで絵が生きているような不思議な感覚を楽しめます。
光のあたり方で変化する作品を、様々な角度からご覧ください。

展示されている作品は青がパッと目に入る。美しい青もあれば、どんよりとした青もある。そうかと思えば、黄やオレンジ、白もある…。ここには沖縄の「空と海」が描かれている。展示されている絵は似ているようで全て異なる。

西坂さんに話を聞くと…

消防士だった頃、時間に追われる日々だったという。人の安全と命を守る仕事の現場は時間にキッチリし、時の流れを感じる余裕などない忙しさだったそう。だからこそ「一瞬一瞬を大事にしたい」と感じていたそうだ。

改めて、作品を見れば ”ゆったりした時間”を感じさせてくれる。「消防士の経験が無ければ、この作品にたどり着かなかった」と当時を振り返り話してくれた。

「空は毎日同じものは無い」それは消防士の頃から感じていたこと。美しい沖縄の海に魅せられ、そこで空と海を描いたのだとか。

そして、この絵を通して「時の流れを感じて欲しい」と語る。

作品の中には白もある。これは「空と海、水」をモノクロに描いたもの。実際に空には色があるけど、「色が無くてもいいんじゃない?青じゃなくても良いんじゃない」と思ったからだという。

また、人によって感じ方は様々で「こう!」と決めるのも良いけど、逆に「人によって見方が変わる」のも良さだと考えていると…。

例えば、一つの作品を見て「未来に向かってキラキラしてる」と感じる人もあれば、「何かどんよりしてる」と受け止める人もあるという。それは”その日の気分や心境”によっても変わることがあるようだ。

「この絵はどう見えるか?」それを聞くのも楽しいと笑顔で話す。

丸い作品は、時の流れから「時計のような形」にしたそうだが「飛行機の窓から見る景色」と言われ「なるほど!」となったそう。なるほど感性は自由だ。

展示されている期間は5/29~6/25(火)まで。

この期間中、西坂さんは出来るだけ在廊し、多くの方とコミュニケーションをとるのを楽しみにしているとのこと。

興味のある方は是非、足を運んでみてはどうだろうか。

尚、大丸梅田店では4F~9Fまで関西在住アーティスト作品が期間中、各フロアのイベントスペースに展示されている。将来、とんでもなく有名なアーティストになる方に出会えるチェンスかも。各階を見て回るのも本当に面白い。

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暮らしを彩るArt/関西在住アーティスト作品
会場:大丸梅田店 6階南エスカレーター前
会期:5/29~6/25(火)
時間:10:00~20:00 無休
大丸梅田店・Osaka Art & Design 2024(外部リンク)
西坂さんのinstagram(外部リンク)
地図(外部リンク)

取材協力:西坂真美さん

はらぺこライター

旅行好きのライター。各地に伝わる伝説や民話、古くから地元で大切にされているモノを親しみやすく紹介したい|地元で人気の食堂やレトロな喫茶店巡り|”思わずクスッと笑ってしまうような”珍スポット探し|目標は個性的でヘンテコな旅本の出版|フォローして頂けたら嬉しいです。

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