【姫路市】600円でいいの?吟味した食材、完璧に計算されたレシピ。予約のみならず感想も届く弁当屋さん
1周年を記念したスペシャル弁当は2日間とも予約で完売。注文が殺到し、予定数より多く作るという事態に。5月20日で2年目を迎えた西庄甲の「チャロミ食堂」です。日替わり弁当600円! 店主の酒井好美さん(愛称:チャロミさん)は「安い方がいいじゃないですか」と笑います。そりゃ、そうやけど。
オープンは紆余曲折を経て
父親や親戚が自営業だった関係で、幼いころから「商売をしたい」と考えていたチャロミさん。しかし約30年は設計会社で機械図面の作製を手がけていました。会社を辞めて飲食店でアルバイトをし、調理師免許も取得しましたが、声をかけられ再び設計会社に。「図面を描くのも好きだったんです。細かい作業や根気がいることが向いているようで」。その後、コロナ禍の影響で退職し「今や!」とオープンしました。
店名は愛犬のマルチーズ・チャロ君と好美さんの名前をくっつけて。
チャロミさんが料理に親しむようになったのは小学生時代。惣菜など多くの種類を作っていた母親の手伝いをしていました。そして結婚後、会社勤務をしながら1年365日、家族の食事の支度をしていた時期もあり、調理に集中することで会社であった釈然としない出来事が忘れられたと言います。「料理って楽しい」
食べ終わるころ、ちょうどいい味付けに
平日40食、土曜50~60食を用意している弁当。日替わりのメインは火、木、土曜が肉、水、金が魚です。肉は自身お気に入りの兵庫県佐用町の精肉店から、魚は信頼する姫路市内の食品卸業者から、野菜は近くの青果店から、というように吟味。兵庫県産米の「きぬむすめ」、広島県の「新庄みそ」も使用。ご近所さんや会社員をはじめ幅広い年齢層の人が訪れています。
イートインもできますよ。
取材日の日替わりのメインは「タラのカレーピカタ」。それにワカメとキュウリの酢の物、だし巻き、サラダ、ご飯、みそ汁、漬け物。
チャロミさんが「食べ終わったときに、ちょうどいい味付けにしています」と話すように、最初は薄味で物足りない気がしました。でもここからがチャロミ流弁当の真骨頂。途中、喉も渇かず、食べ続けていられる。お米も洗った後に水を含ませガスで炊いているため、ふっくら。みそ汁はみその量を少なくしてカツオと昆布のダシの力で深い味。
お客さんから「また食べたいわぁ」といったメッセージが届くのも不思議ではありません。
取材日の日替わりは昼の部で完売していました。
ほかにトンカツやカニクリームコロッケ&メンチカツといった弁当、惣菜や揚げ物単品も販売。
惣菜からは「大根の甘酢漬け」を紹介。酢のカドがとれてまろやかでした。
日替わりのメインは週の初めにLINEやインスタグラムで発表。季節や仕入れ状況などを考え合わせて献立を決めていくそうです。もともと数字が好きなチャロミさん。「なんとなくは作らない」と言い切り、分量計算したレシピをノートに記しています。
これぞ飽きのこない家庭料理! 出合えてよかった。
弁当の移動販売や洋食店の開業も視野に! 早く出合いたい。
チャロミ食堂
住所:兵庫県姫路市西庄甲56-3
電話番号:090-4270-6684
営業時間:11:00~13:30 / 16:30~18:00 ※土曜は11:00~13:30
定休日:日、月曜
駐車場:あり
※予約はLINE公式アカウント、インスタグラムのDM、電話で。