京都市南区にあるイオンモール京都桂川サテライトスタジオで収録されていたFMおとくに86.2の人気番組「Radio Booz K」を2024年8月7日に訪れてみると、パーソナリティーのADチャイカさん、京都西山キャラ作成のイラストデザイナーのはかなシさん、人気バンドSammy Adjeiのメンバーで作曲家のでぃえちさん、農家の清水洋治さんの4人でわいわいがやがや、なにやら随分と盛り上がっています。

　「京都西山サイコー」のコーナーで語られていた詳細は、まだ高校生活を送る若い女性たちを園芸祭（学園祭）で歌手デビューさせる話。女子高生たちの名前は、清水彩生（いろは）、夏目紗妃（さき）、宮本紡伎（つむぎ）さんの3人娘です。本人たちの姿が見当たらないなと思っていたら、実はこれ、向陽スイカや乙訓メロンで知られる西山山麓の清水農園のキャラたちでした。

　まちてらすMUKOや京都市内への出荷の際にポップに描かれた売り子として活躍しています。このキャラを手掛けたのが、西京区や乙訓地域で活躍するデザイナーのはかなシさんでした。そしてこの園芸部や実家の農家で活躍する農業女子高生たちには、主にSNSの「いろは栽培日誌」（外部リンク）や「いろはのお父さん」（外部リンク）などで配信されているストーリーがあります。

　「ねえ！　夏にキュウリが原因不明の萎れがあったでしょ」「それが今回の冬野菜の栽培とどう関係があるの」「たぶんこの圃場は残留農薬が多いの」「そういえばトマトの尻ぐされ病やナスの青枯れ病も」「PHがかなり低いんじゃないかなあ」と女子高生たちが安心安全な未来を創る農業に挑戦していく様子が活き活きと語られています。

　翌朝、清水洋治さんの農園を訪れると夏野菜や乙訓メロンはほぼ終わっていました。今年最後の向陽スイカが滑り込みで間に合いました。食べさせてもらうと、瑞々しくボリューミーで甘く、とにかくめちゃくちゃ美味い！　こんなスイカ初めて食べました。

　この地域で生まれ育った清水さんは、3代目を継ぎ、「自分も含め、誰でもが高価なメロンを腹いっぱい食べれるように」との思いから、27年前に米やナスなどの野菜とともに、果実の栽培を始めました。乙訓メロンや向陽スイカは、今では毎年予約が直ぐにいっぱいになる人気ブランドになっています。

　清水さんは、「農業にある泥だらけで辛くてしんどいイメージを払しょくしたいんですよ。技術も進歩して、若い世代が生きがいを持って活躍できる土壌がどんどん広がっています」と話します。そんな思いを持つ、アニメ好きの清水さんから生まれたのが3人娘たちでした。

「娘たちの学園祭を機にストーリーが完結するのにあたって、オリジナル曲を歌わせてやりたい。」と今回のプロジェクトが始まったそうです。どんな曲になるのか？　完成が楽しみですね！

イオンモール京都桂川サテライトスタジオ（外部リンク）京都市南区久世高田町３７６−１

向日市観光交流センター「まちてらす MUKO」（外部リンク）京都府向日市寺戸町瓜生22−１