賢い子のおもちゃは少ない?与えすぎることで生じる3つのデメリットと適正量を解説
知育のために、たくさんの種類のおもちゃで遊ばせた方がよいでしょうか?
2歳の子がいるのですが、いろいろなおもちゃに興味があり、ねだられるとつい買ってしまいます。
ひとつひとつはそんなに高いものではないので、経済的には別にいいのかなと思っているのですが、どう思いますか?
ご相談いただきありがとうございます。
おもちゃは子どもの知育に役立つものではありますが、与えすぎると逆効果になる場合があります。
実は、子どもに与えるおもちゃには適正量があり、程よく買い与えることが重要なのです。
そこで今回の記事では、おもちゃの与えすぎによるデメリットと適正量をご紹介しますので、子どものおもちゃについてお悩みがある方は、ぜひ参考にしてみてください。
おもちゃの与えすぎによる3つのデメリット
まずは、おもちゃの与えすぎによるデメリットを3つご紹介します。
1:物を大切にできなくなる
おもちゃを見境なく大量に与えてしまうと、何でも買ってもらえると勘違いしてしまう可能性があります。
このような思考になると、おもちゃを大切に扱えなくなり、また買ってもらえば良いと思うようになります。
例えおもちゃが壊れても無関心にならないように、物を長く大切に使う心を育てることは重要です。
2:片付けが苦手になる
おもちゃが多すぎてしまうと、子どもが片付ける場所に困ってしまったり、常に部屋が散らかっている状態になったりする可能性があります。
おもちゃを収納するスペースを増やすなどの方法もありますが、物が多すぎると限界がきてしまいます。
できるかぎり、片付けがしやすい範囲の物量に抑えることが大切です。
3:集中力が育たない
おもちゃが大量にあると目移りしてしまい、集中力が持続しない可能性があります。
しかし、限られた数のおもちゃであれば、1つのおもちゃに集中して、試行錯誤しながら遊ぶことができます。
集中力が低いと、さまざまな事に忍耐強く取り組めないので、学校や社会で苦労することになるかもしれません。
おもちゃを全く与えないことも悪影響
実は、おもちゃを全く与えないと、子どもの成長に悪影響が出る可能性があります。
子ども用のおもちゃには、さまざまな発達をうながす工夫がしてあるので、効率良く成長を促すことができるのです。
幼い頃から五感を刺激していくことで、成長の土台を作ることができます。
賢い子のおもちゃは少ない?ある研究結果を紹介
アメリカのトレド大学で行われた研究で、おもちゃが多すぎると遊びの質が低下するという結果が出ています。
参考:https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0163638317301613
この研究では、生後18ヶ月から30ヶ月(1歳半~2歳半)の幼児36人を2つのグループとし、おもちゃが4個の部屋と16個の部屋に分けて遊ばせました。
その結果、おもちゃが4個の部屋で遊んでいた子どもたちは16個の部屋の子どもたちよりも工夫し、集中して遊ぶという結果となりました。
おもちゃの適正量は?
子どもに与えるおもちゃの適正量の目安として、「子どもが自分で片付けられる量」という考え方があります。
自分で管理ができる量であれば、一つひとつのおもちゃに愛着が湧き、物を大切にする子どもに成長します。
子どもの成長に合わせて、大人がおもちゃの量をその都度コントロールしていきましょう。
まとめ
ここまで、子供に与えるおもちゃの量についてご紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか?
おもちゃは、適量であれば子供の知育に便利な物なので、与えすぎないように注意をすることが重要です。
所持しているおもちゃを整理し、どの程度の量が子どもに合っているのか考えてみましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。