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湯の質にこだわりたい!「源泉かけ流しが基本の温泉地」5選(関東編)

高橋一喜温泉ライター/編集者

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温泉の良し悪しは「鮮度」で決まると言っても過言ではない。常に新しい源泉が湯船に注がれ、そのままあふれていく「源泉かけ流し」にこだわる温泉ファンが多いのはそのためだ。

反対に、源泉を使いまわす循環ろ過の湯船になると、当然ながら鮮度は落ちることになる。源泉かけ流しか否かは、入浴感を大きく左右する大きな要素である。

ただ、「源泉かけ流し」を実現できるかどうかは、湧出量や温泉施設の湯の使い方にもよる。鮮度の高い湯に入りたいなら、「源泉かけ流し」が基本である温泉地や宿を選ぶ必要がある。

そこで、今回は「源泉かけ流し率」が高い温泉地を関東エリアに絞って5カ所紹介したい。

塩原温泉郷(栃木県)

箒川沿いの谷間には11の温泉地が連なっており、「塩原温泉郷」として知られる。渓谷沿いに建つ旅館の多くは、川に面した露天風呂が名物。温泉地ごとに泉質が異なる上に、ほとんどがかけ流し。なかでも奥塩原元湯温泉と奥塩原新湯温泉は濁り湯の名湯で、温泉にこだわる人の評価が高い。

万座温泉(群馬県)

標高1800mの高所に湯煙をあげる山の温泉地。周囲は火山帯ということもあり、荒涼とした地獄の風景は圧巻。温泉情緒を満喫できる。温泉宿のほとんどが源泉かけ流しで、乳白色が美しい湯は、硫黄成分の含有量が日本一。高地にある温泉地でアクセスも少々時間を要するが、通年で営業しているため、これからの季節は雪見風呂も楽しめる。

湯宿温泉(群馬県)

新潟県との県境、三国峠の手前にある小さな温泉地。歓楽要素は何もなく、共同浴場や湯治宿が並ぶ静かな環境だ。観光客というより温泉好きの湯治客が多い。「さびれている」と感じる人もいるかもしれないが、「ひなびている」と受け取るほうが正解。熱狂的なファンをもつ漫画家、つげ義春の『ゲンセンカン主人』の舞台となった街でもある。石畳の温泉街を散策すれば、昭和の時代にタイムスリップした気分になる。60度を超える高温の源泉は新鮮だ。

老神温泉(群馬県)

外国人観光客はおろか、日本人にもあまり気づかれていない穴場の名湯。片品渓谷や吹割の滝などの観光名所からも近い、豊かな自然が魅力の温泉地だ。大小十数軒の宿が並ぶ。有名温泉地が揃う群馬県の中では存在感は薄いが、硫黄成分を含んだ源泉は本格派。源泉かけ流しの湯船を提供する宿も多く、それぞれ源泉が微妙に異なるため、その違いを入り比べるのも楽しい。

草津温泉(群馬県)

日本を代表する人気温泉地で、湧出量も全国トップクラス。温泉地として「泉質主義宣言」をしているように、源泉の質には絶対的な自信をもっており、ほとんどの施設が源泉かけ流しである。湯畑源泉、万代鉱源泉など主に6つの源泉があるので、湯巡りをしてそれぞれの違いを味わうのも楽しい。入浴施設も温泉宿から大型日帰り温泉、無料の共同浴場までバラエティーに富んでいて、選ぶのに苦労するほどだ。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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