湯の質にこだわりたい!「源泉かけ流しが基本の温泉地」5選(関東編)
温泉のおすすめ記事がLINEに届きます︕
3900湯を巡ってきた筆者が厳選した温泉の記事をまとめてお届けするアカウント・高橋一喜「厳選! おすすめ温泉」の配信がスタート。毎週金曜日の11時51分にお届けします。ぜひ友だち追加してください。
<友だち追加の方法>
■下記リンクをクリックして友だち追加してください
※本リンクは「Yahoo!ニュース エキスパート」との取り組みで特別に設置しています
温泉の良し悪しは「鮮度」で決まると言っても過言ではない。常に新しい源泉が湯船に注がれ、そのままあふれていく「源泉かけ流し」にこだわる温泉ファンが多いのはそのためだ。
反対に、源泉を使いまわす循環ろ過の湯船になると、当然ながら鮮度は落ちることになる。源泉かけ流しか否かは、入浴感を大きく左右する大きな要素である。
ただ、「源泉かけ流し」を実現できるかどうかは、湧出量や温泉施設の湯の使い方にもよる。鮮度の高い湯に入りたいなら、「源泉かけ流し」が基本である温泉地や宿を選ぶ必要がある。
そこで、今回は「源泉かけ流し率」が高い温泉地を関東エリアに絞って5カ所紹介したい。
塩原温泉郷(栃木県)
箒川沿いの谷間には11の温泉地が連なっており、「塩原温泉郷」として知られる。渓谷沿いに建つ旅館の多くは、川に面した露天風呂が名物。温泉地ごとに泉質が異なる上に、ほとんどがかけ流し。なかでも奥塩原元湯温泉と奥塩原新湯温泉は濁り湯の名湯で、温泉にこだわる人の評価が高い。
万座温泉(群馬県)
標高1800mの高所に湯煙をあげる山の温泉地。周囲は火山帯ということもあり、荒涼とした地獄の風景は圧巻。温泉情緒を満喫できる。温泉宿のほとんどが源泉かけ流しで、乳白色が美しい湯は、硫黄成分の含有量が日本一。高地にある温泉地でアクセスも少々時間を要するが、通年で営業しているため、これからの季節は雪見風呂も楽しめる。
湯宿温泉(群馬県)
新潟県との県境、三国峠の手前にある小さな温泉地。歓楽要素は何もなく、共同浴場や湯治宿が並ぶ静かな環境だ。観光客というより温泉好きの湯治客が多い。「さびれている」と感じる人もいるかもしれないが、「ひなびている」と受け取るほうが正解。熱狂的なファンをもつ漫画家、つげ義春の『ゲンセンカン主人』の舞台となった街でもある。石畳の温泉街を散策すれば、昭和の時代にタイムスリップした気分になる。60度を超える高温の源泉は新鮮だ。
老神温泉(群馬県)
外国人観光客はおろか、日本人にもあまり気づかれていない穴場の名湯。片品渓谷や吹割の滝などの観光名所からも近い、豊かな自然が魅力の温泉地だ。大小十数軒の宿が並ぶ。有名温泉地が揃う群馬県の中では存在感は薄いが、硫黄成分を含んだ源泉は本格派。源泉かけ流しの湯船を提供する宿も多く、それぞれ源泉が微妙に異なるため、その違いを入り比べるのも楽しい。
草津温泉(群馬県)
日本を代表する人気温泉地で、湧出量も全国トップクラス。温泉地として「泉質主義宣言」をしているように、源泉の質には絶対的な自信をもっており、ほとんどの施設が源泉かけ流しである。湯畑源泉、万代鉱源泉など主に6つの源泉があるので、湯巡りをしてそれぞれの違いを味わうのも楽しい。入浴施設も温泉宿から大型日帰り温泉、無料の共同浴場までバラエティーに富んでいて、選ぶのに苦労するほどだ。