イラク戦の先制ゴールは偶然の産物か。ゴールを逆算できないハリルジャパン
イラク戦。珍しく、右サイドの開いた位置でボールを受けた本田圭佑が、その先を、1トップ下のポジションから流れて走った清武弘嗣へパスを送る。
その清武がゴールライン際から、折り返したことで、原口元気の先制点が生まれた。本田のパスを受けた清武が、オフサイドだったのではないかという話はさておき、それは理想を絵に描いたような鮮やかなゴールだった。
サイドは1人ではえぐれない。最低2人が絡まなければ、その深い位置へは侵入できない。ゴールを逆算すれば、そこから送り込まれるマイナスの折り返しこそが、ゴールへの一番の近道になるが、これはそうした視点に基づくと、文句なしの攻撃方法になる。
だが、先制点のシーンが、最初で最後になった。つまり、チームとしてこれを意図的に狙っていたとは言えない。出たとこ勝負で生まれた偶然の産物になる。1トップ下の選手がタッチライン際まで流れて走り縦に突破するプレイは重労働そのもの。確かに大変だ。エネルギーが有り余っている間は、可能かもしれないが、時間の経過とともに期待しにくい動きになる。
この記事は有料です。
たかがサッカー。されどサッカーのバックナンバーをお申し込みください。
たかがサッカー。されどサッカーのバックナンバー 2016年10月
税込550円(記事4本)
2016年10月号の有料記事一覧
※すでに購入済みの方はログインしてください。