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急増した左利きアタッカーを効率よく布陣上に落とし込む方法

杉山茂樹スポーツライター
(写真:ロイター/アフロ)

 スタメンの第2列目に左から中島翔哉、久保建英、三好康児の3人が並んだのは、コパアメリカで最後の試合となったエクアドル戦だった。

 試合はどちらに転んでもおかしくないスコア通り(1-1)の内容で、喜ぶべきかどうか微妙な戦いだったが、世の中はいたって好意的な反応を示した。3人揃って華のあるプレーを見せたからだ。

 A代表の4-2-3-1の3は、現在の優先順位に従えば中島、堂安律、南野拓実と続く。原口元気、伊東純也がこれを追う展開だが、そこに上記の久保、三好の2人がどういう形で割って入るのか、興味深い。

 コパアメリカで初代表を飾った三好。コパアメリカの直前に行われたキリンチャレンジ杯のエルサルバドル戦で代表デビューした久保。この2人に共通することは左利きであることだ。

 コパアメリカではお互い直ぐ隣のポジションでプレーした。4-2-3-1の3の真ん中と右だ。左利きの2人が並ぶのは、世界的に見て珍しいケースである。一目で左利きであることが顕著になるのが三好だ。身体を開き気味に、いわゆる左半身の体勢でプレーする。半身の体勢がキツくない久保が真ん中で、三好が右というのはポジション的に理に適っていた。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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