【避難所からのメッセージ2】10ヶ月の赤ん坊に授乳しながら発信を続ける女性からの要望
「不安と眠さと頭痛と授乳しながらでまとまらない文章ですみません」
余震に加え雨風が強くなる中、17日午前0時すぎ、熊本市内の避難所で夜を過ごす女性からメッセージと写真が送られてきた。
生後10ヶ月の赤ちゃんを育てる「みずなさん」(twitterネーム)。熊本市北区の楡木小学校に避難をしている。
激しい揺れに襲われこの避難所に身を寄せたが、当初「自主避難なので行政からの支援物資は一切ない」とアナウンスがあり大きなショックを受けたという。しかし夕方になり、物資が届き始め今は少し落ち着いた。
それでも絶え間なく続く余震で眠れぬ夜が続いている。
避難所の様子を多くの人に知ってほしいと、みずなさんが写真や動画で現状を随時LINE経由で伝えてくれている。
断水は今日早朝から続いておりバケツを持ちプールへ水を汲み、それを使い流しています。トイレットペーパーはありますが、紙おむつや生理用品の物資の案内はありません。バケツの水を使ったらまた各自プールへ。小学校の先生はじめボランティアさん、有志のみなさんが運営を組んで頑張ってくださっています。
物資は水が多少届いており、赤ちゃんのミルクや持参のカップラーメン等調理できるようになりました、夕方からです。
相変わらず断水、雨はまだ降っていません。私自身、生後10カ月の子を抱えながらなのでミルクの確保は心強いです
電気は通ってます。
(4月16日午後8時過ぎのメッセージ)
みずなさんは、16日の日中は、徒歩で自宅に戻り、毛布や羽織るものなど、取りに行くことができたという。
小学校に戻るとあらためて地震の揺れの酷さを実感した。地面や建物へのヒビがいたるところに。壁がずれてしまっているところもあった。
今雨が降り始めました。
日本の温かさがまだ残っていますが、徐々に気温が下がると思います。
私たち家族は、なんとか羽織るものや毛布、布団など、家族身を寄せ合い確保できています。
他の方も多少は持っているようですが、駐車場車内で過ごされてる方や、体育館床に直の方もいらっしゃるようです、教室も開放されています。
(4月16日午後8時50分過ぎのメッセージ)
みずなさんは赤ん坊に授乳しながら、その合間に写真や動画を撮影し、twitterを使っての発信を続けている。深夜0時を過ぎてからもメッセージを送ってくれた。余震が続き、「ちょこちょこくる揺れにあまり寝てませんが…(汗)」と添えてあった。
なぜ、発信を続けるのか。
みずなさんには避難所の様子を伝えるマスコミ報道のあり方に不安と焦りを実感したからだという。
最初に僕にメッセージを送ってきてくれた理由についても「甚大な被害が出ていない場所でも、水を必要とする場所はあるということを知ってもらいたい一心だった」と気持ちをうちあけてくれた。
自分のところだけじゃなく、自分のところみたいな扱いのところが多いと感じたからというのもあります。
これまで、ニュースなどで流れる映像は、各局同じ避難場所、避難者、避難箇所しか見ないような気もしたからです。
「この雨が上がれば、余震は怖いけど自宅に戻ろうか」という声がちらほら聞こえてくるぐらいの避難場所ですが、水や食料品、自宅もどの程度壊れているかわからないなか、今現在の支援物資だと不安が残ります。
どこへの要望になるのかはよく分からないですが、支援物資やボランティアの一極集中でムダになることなく、ひとつでも多くの避難場所に、ひとつでも多くの支援物資がいきわたってくれたらということです。
もちろん、ニーズ把握など、行政自体もダメージを受けているので大変なのは重々承知ですが…
(4月17日午前0時半頃のメッセージ)
Twitterでは各避難所に身を寄せる方々の友人や親戚、またはご本人たちから同じような声が上がっている。震度7から震度5クラスの地震が連続して起きたことで混乱は続いている。
避難をされている方々で、この情報を伝えて欲しいという要望があれば、ぜひ、堀のLINE(junhori1)まで映像や写真をお送りいただければ。
連絡を取り合いながら発信で支援できたらと思っています。