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健康寿命を長くするために身近においておくもの 3選

加藤智二日本山岳ガイド協会認定山岳ガイド・カメラマン
低山ハイクには明るい服装が似合う ※写真はすべて筆者が撮影

 祖父母が現役世代であった時代に比べて、食糧事情の改善、栄養学の普及、居住環境や医療技術の向上によって、私たちの日本は世界屈指の長寿社会を築きあげてきました。長寿社会において、いつか訪れる介護は”受ける本人”も”行う家族”もその期間をできるだけ短くしたいと願っています。

 目的をもって歩くことは肉体的、精神的な健康への王道です。

 健康である方こそ、今すべき習慣は何でしょうか?

 願っているだけではいけません。一緒に考えていきましょう。

明日も良い日になりますように ※写真はすべて筆者が撮影
明日も良い日になりますように ※写真はすべて筆者が撮影

 元気な現役世代からの山への旅をおすすめしたいですが、何かのきっかけで読んでいただいているすべての方に実行して欲しいことは外出しやすい住環境つくりです。

 目に入る居住空間にお出かけグッズをおきましょう。片づけてしまいたいというプレッシャーを感じつつも”明日も使うから!”と割り切って身近においてしまいましょう。

 重い腰を軽くするより、重い腰でも動きやすくなる環境整備を優先しましょう。

 1:小さなデイパック

 街中や神社仏閣探訪なら、ペットボトルの飲み物、軽食、薄い上着を入れて、帰りにお買い物するくらいの大きさからスタートするのが良いでしょう。背負うことの習慣は次へのステップです!低山でも山道に入るならヘッドランプと防寒着を入れ、食べ物と飲み物の増量を忘れないようにします。

 2:軽ハイキングシューズ

 標高1000m以下程度の整備された登山道のハイキングに適したものなら、街中から神社仏閣の里山まで楽しめます。お店では2~30分ほど履いてしっくりと包み込むようにフィットするかを確認しましょう。

 3:明るい色のアウトドアウェア

 おすすめは赤や黄色の元気が出る色のウェアや帽子、靴下などを思い切って手に入れることです。様々なポリエステル素材のニット製品がアウトドアショップに並んでいます。まずは一点を手に入れてみましょう。

 番外:スマホ

 登山用アプリは登山以外でも活用でき、歩行距離や累積標高、歩行スピードなども手に入ります。スマホ写真と連動させれば自分だけのオリジナルコース案内も楽しめます。防災マップをつくったり、危険個所の共有や市町村への通知など地域社会との接点になります。予備バッテリーも持っていきましょう。

ヤブツバキはメジロの陽だまりレストラン ※写真はすべて筆者が撮影 
ヤブツバキはメジロの陽だまりレストラン ※写真はすべて筆者が撮影 

 北は北海道から南は沖縄県まで多様な自然環境で暮らしているのですから、お住いの地域を自分の足で探索してみることから始めてみましょう。

 日本は自然災害と共に生きてきた民族です。富士山噴火や東南海地震など”来るぞ!準備せよ!”といわれながら日常を過ごしています。お住いの地域を自分の足で歩き確かめ、家族やご近所と情報共有することも大切な災害対策です。

 自分は健康になり、地域の減災になる、なんて素敵なことでしょうか。

過去記事↓

  1. 災害に自分と家族を守る!山岳ガイドが日頃の非日常体験が役に立つと言う訳を紹介します。
  2. 自然災害は今起きても不思議はない、自分と家族を守るためにやっておきたいこと
  3. 山歩きが災害の備えに!? 新年から始めたい生存力を高める7つのポイント

赤色を見ると元気が湧く 丹精込めて育てられたリンゴたち ※写真はすべて筆者が撮影
赤色を見ると元気が湧く 丹精込めて育てられたリンゴたち ※写真はすべて筆者が撮影

 私たちは身につけた習慣を軸に生きています。決まった習慣からの変更はものすごくエネルギーがいることです。

 小さな変化の積み重ねが実感できるには何か月も後のことでしょう。

 明日、歩き慣れた通い道を遠回りすることから始めるのも良いですね。

 ご参考までに↓

健康寿命に関心があっても動けない人に伝えたい!自然に親しむ山歩きが生み出す9つのメリット

日本山岳ガイド協会認定山岳ガイド・カメラマン

ネパール・パキスタン・中国の8000m級ヒマラヤ登山を経験。40年間の登山活動で得た登山技術、自然環境知識を基に山岳ガイドとして活動中。ガイド協会発行「講座登山基礎」、幻冬舎「日本百低山 日本山岳ガイド編」の共同執筆。阪急交通社「たびコト塾(山と自然を学ぶ)」、野村證券「誰でもできる健康山歩き」セミナー講師。山岳・山歩きに関するテレビ番組への出演・取材協力。頂上を目指さない脳活ハイキングの実践。神戸市須磨区カルチャー教室講師、一般社団法人日本山岳レスキュー協会社員、公益社団法人日本山岳ガイド協会 安全対策委員会・登山ガイド育成学校委員会 担当理事、日本プロガイド協会所属 山岳ガイドステージⅡ。

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