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夏休み明けの「ギャン泣き」「登園渋り」親+保育士でできる子どもが安心して登園する流れ作り

なっつせんせい保育士・ほめ育てアドバイザー

”大人が変われば子どもも変わる”を信念に発信をしています、現役保育士です。

どこの園も夏休みが明ける頃かと思います。そこで心配になるのがお子さんの”登園渋り

いつもより長い期間大好きなお家の方と一緒にいてゆっくり楽しんだのだから、そうなるもおかしくはありません。しかし、朝から「行きたくない!」とギャン泣き・大暴れされてしまうのは、朝の忙しさもありますし大変ですよね。

そこで今回は、親と保育士でできるお子さんが安心して登園するための流れ作りについてお伝えいたします。一つの方法として参考になれば幸いです。

【家庭】数日前に生活リズムを戻しておく

例えば休みの間毎日朝10時に起きる生活が、急に7時に起きる生活に…というのは気持ちのコントロールができる大人でもなかなか酷ですよね。それがお子さんだとさらに難しく、登園初日にいきなり早起きというのは”行きたくない””ギャン泣き””大暴れ”が増す材料でしかありません。

数日前でいいので、登園時間と同じ時間の起床、朝ごはん、着替えなどの一連の流れを作っておくのが良いでしょう。

【家庭】行きたくない気持ちを受け止め共感

「行きたくない」とギャンギャン泣かれると、ついイライラして急かしてしまったり、「恥ずかしいよ」と責めてしまうかもしれません。しかし、その状況の時にそのような言葉をかけても悪化するばかり。

ですから、まずは大人が「ふぅ」と一息深呼吸し、「行きたくない」気持ちを「そうだよね、まだ眠いもんね」「お家にいたいよね」「ママと離れたくないよね」などと受け止め共感してあげましょう。最初に気持ちを肯定することで話を聞けるようになり落ち着く子は多いです!

【園到着】笑顔ですぐ離れる

何とか園まで到着したら保護者は笑顔で「行ってらっしゃい!楽しんでね!」とハグしてパワーを注入するのみでさっと離れて大丈夫です!あとはどんなに泣いていてもお子さんを自分から引き離し、保育士に任せてしまいましょう!夏休み明けの状況も毎年のことで慣れているので大丈夫です!

園到着後も長い時間離れないでいると、お子さんが「帰れるかも」「離れたくない」と気持ちを切り替えられない原因になってしまったり、他の子も家を恋しがる原因になってしまうので、できるだけ早くあっさり離れましょう!

【親子分離後】気持ちに共感後いつも通り朝の準備

ここからは保育士が泣いているお子さんの気持ちにある程度の時間寄り添います。しかし、あまりしつこく寄り添い続けても逆に集団生活モードに切り替えることができないので、少し経ったら離れ、見守りながらタイミングを見ていつも通り準備ができるよう声掛けを行います。

年中・年長くらいになると友達同士で声を掛け合ったり、泣いている子の朝の準備を手伝ったりして、いつの間にか何事もなかったかのように遊んでいることも多いです。

【降園時】頑張ったこと、園で楽しかったことを話す

降園時、保育士と保護者が会えれば、登園後の頑張っていた様子やその日行ったことをお子さんを交えて会話し、その場で頑張りを褒めたりエピソードを聞いて翌日の登園を楽しみにできるようにするのもいいでしょう!

もし保育士に会えないとしても、ご家庭でお子さんに「頑張ってえらかったね」「今日は何をしたの?」「お友達と会えて楽しかった?」などと園で楽しかったことを聞いてみるのもいいかもしれません。

その際「明日も頑張ろうね!」とプレッシャーをかけるような言葉には注意しましょう。「行きたい」と思えるような言葉を伝えましょう!

終わりに

夏休み明けの登園渋り。長い子は数日間続くと思いますが、大人が流れを作ることができればお子さんも次第に落ち着き、園生活のリズムを取り戻せることでしょう。

強い言葉でプレッシャーをかけたり急かすのではなく、まずは登園を渋る気持ちを受け入れ共感するところから始め、あとは笑顔で園に送り出しましょう!

大人がイライラしていたり一緒になって不安がっていると必ずお子さんに伝わり、ギャン泣き大暴れに繋がります。お子さんの力を信じ、一貫した態度と流れ作りをを意識することが大切です。

保育士・ほめ育てアドバイザー

大人の関わり次第で子どもは伸びる!知識をつけたことで子どもたちとより良い関係に!その経験から、現場で実践したお子様との関係が良好になる工夫・保育現場でのリアルなエピソードをお伝えします!少しでも参考になれば嬉しいです。 保育士・幼稚園教諭・ほめ育てアドバイザー・チャイルドコーチングアドバイザー

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