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ハッキリ言います。喋りたがりは、援助職には向いてないです。自己紹介の長過ぎは、他人にとって迷惑です。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

私は、毎日のように、心理臨床をしている身ですが、それと同時に、毎日のように臨床心理学と精神医学の勉強をしています。勉強をサボりたくなったら、カウンセラーをやめようと思っています。

先日、ある心理療法のセミナーに参加しました。
朝10時から始まり、夕方の4時に終わる予定のオンラインセミナーでした。
講師の人を含めて、全国から25名の参加者が集まりました。
ほとんどがカウンセラーで、最初に、全員で自己紹介を行うことになりました。

自己紹介タイムを開始するとき、講師の先生が、「簡単に、ひとことだけ、自己紹介をなさってください」と言ったのです。

「簡単に」「ひとことだけ」と言ったにも関わらず、参加者の皆さんは、喋る喋る喋りまくる。「喋り過ぎじゃないか?」と思うほど、よく喋ります。

なんと! 自己紹介だけで100分が経過しました。← ビックリ仰天。
そう、1人平均すると、4分も喋ったのです。

4分ですよ、4分。1人平均4分です。

「長過ぎじゃない?」正直、私は、そう思いました。

私のように、30秒ぐらいしか喋らない人もいたのですが、喋る人は、自分のことを嬉々として、5分以上も喋ります。

「大丈夫か?」と思いました。
「ここは、あなたの独演会場じゃないよ」と思いました。

ひとり4分って、メチャメチャ長いです。正直、長過ぎです。
このヤフーニュース記事を読んでいる皆さんは、1度 試してみるとわかるかと思います。4分って、どのくらい長いか? ってことを。

そんなに喋りたいのであれば、カウンセリングに行ったらどうか? と思います。

そんなに喋りたいのであれば、ご自分のブログやワードプレスで、ご自分のYouTubeで、ご自分しか見ない日記で、自分の思いを綴ればいいです。

そのセミナーに集まって来た人は、カウンセラーをはじめ、ほとんどが援助職に就いている人なのですが、正直私は、「大丈夫かぁ?」ってな感じです。

その、お喋り癖を、自分の職務においても、発動してないだろうなあ…、と心配です。← 援助職者が失敗するパターンは、聞き過ぎではなく、喋り過ぎがほとんどです。

ハッキリ言います。
喋りたがりは、援助職には向いてないです。
さらに、大勢の人が集まっている場での、「自己紹介長過ぎ」は、他人にとって迷惑です。

普段、聴く一方で、喋りたい欲求が溜まっている援助職の人は、悪いことは言いません、カウンセリングに行ったほうがホントいいです。

そうすれば、クライアントや利用者や、私のようなセミナー参加者に、迷惑をかけないで済みます。

私(竹内成彦)は、自分が喋りたくなったら、自分の日記に書くようにしています。もしくは、ブログやワードプレスで喋ります。YouTubeで喋ります。友だちに喋ります。そして、こうして、ヤフーニュース記事で喋ります。

私の話がつまらなかったら、読み手はすぐに私の元から離れることが出来ます。
私はそうやって、逃げ道を作りながら話をしているのです。

セミナーでは、逃げ場がなく、知らない人ばかりの自己紹介を、100分も聞かされた私は、ハッキリ言って苦痛を感じました。

大勢集まった場の自己紹介で、5分以上も喋るな!
そんなに喋りたかったら、カウンセリングに行け!!
そう思った次第です。

さて、私の参加した、そのセミナーですが、自己紹介だけで100分も使ってしまったため、昼休みが30分と短縮となり、さらに終わりの時間が60分も遅れてしまいました。

そう10時から始まったセミナーなのですが、終了予定時刻の4時がとうに過ぎ、夕方の5時にやっと終わったということです。

あー、長かった。これからは、私のように、30秒で自己紹介を終える術を援助者の皆さんには、身につけて欲しいと思います。

喋りたい人は、
援助職者も含め、どうぞ皆さん、
ぜひ、カウンセリングにお越し下さいね。

ちなみに、一部の人を除いて、多くの人は、自分のことを喋ると、脳内から幸せホルモンが活発に放出されます。←ここ重要です。
だから、多くの人は、お喋りを楽しむのだし、また一部の人は、自己紹介タイムに、長々と、嬉々として、自分のことを喋り続けてしまう…という愚を起こしてしまうのです。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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