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刑事ドラマのウソとホント:拷問もカツ丼も使えない現代の警察の取り調べ手法の心理学

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
写真はイメージ(写真:アフロ)

■刑事による取り調べの昔と今

昔の刑事ドラマでは、よく「カツ丼」が出てきましたね。

取調室で、刑事が容疑者(被疑者)にカツ丼をごちそうする。そうして、自白させようとする作戦です。しかし、今はそんなことはできません。

カツ丼どころか、お茶菓子もコーヒーもタバコもだめです。後になって、容疑者がカツ丼やタバコがほしくてウソの自白をしましたと言い始めたら大変だからです。

容疑者にごちそうするのもだめですが、痛めつけるのもだめです。拷問はもちろんだめですが、長時間の取り調べも禁止です。

取り調べをしている刑事が、もう少しで自白しそうだと思っても、係の人間が「時間です。終わってください」と来れば、取り調べをやめなくてはいけません。

あとで、自白の強要とされては困るからです。

しかしもちろん、警察は真実を知らなくてはなりません。容疑者がウソをつき続けては困ります。

では、現代の取り調べはどのように行われているのでしょうか。実はそれは、一般の私たちにも役立つ手法です。

(カツ丼はドラマだけですが、刑事ドラマに良く出る手法で、実際の取り調べでも使われていう手法はありますよ。)

■拷問は逆効果:アメリカFBIの研究

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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