【京都市左京区】紅葉名所の一乗寺にギャラリー、ショップ、カフェのある街の拠り所がオープン
洛北の一乗寺といえば、曼殊院門跡や圓光寺、金福寺、詩仙堂といった名だたる紅葉の名所がひしめく一大観光スポットですね。その一乗寺に2024年11月14日に新しくギャラリー・ショップ・カフェの空間があるオルタナティブスペースがオープンすると聞いて前日に訪ねてみました。
上終町・瓜生山学園 京都芸術大学前というバス停を降りて、白川通から少し西に行くと旧京都市電700型720の車両が保存されている公園があります。かつて市内を走っていた路面電車で、約50年前に塚本町周辺の住民らが要望し、京都市から譲渡されたものだそう。
その住民らの憩いの場となっている公園の前にオープンするのが、その名も「koen」。ホワイトとグレーを基調とした窓が大きく開放的な建物からカフェの大きなテーブルと併設してアパレルや本などが置かれたショップが窺えました。2Fに上がるとギャラリーになっていて、作家による展示がされている素敵な空間が広がっていました。
店長の日高美月さんに伺うと、この店は、職人やデザイナー、アーティストなど多彩な人たちが繋がり、koenを創るために自然とチームになっていった仲間たちによって1年がかりで作り上げられたのだそう。「縁が交わる場をコンセプトに、人やものが行き交い、多様な文化や表現が交錯する場を目指したオルタナティブスペース」といいます。
10日のお披露目会には大勢の人が訪れていました。ロゴのデザインは、京都出身で現在は東京を拠点に活躍するデザイナーのRiku Hoshika(外部リンク)さんによるもの。藤子・F・不二雄氏が生前は何もない空き地や公園が減った事を憂いており、フラットな状態だからこそ子供が遊び方やアイデアを考えて動く、ただ積まれた土管が無限の装置となりうるといった話からできたのだといいます。
日高店長は「一時的に流行る場所というよりも、地域の住民や子どもたちにも自然になじめる日常から離れないようなコミュニティーであり、様々な縁が繋がっていくようなスペースにしたいですね」と語って下さいました。
カフェでは、ドリンクを中心に、奈良天川村を拠点にする自然派ジェラートも登場するようです。
一乗寺周辺に紅葉狩りに来られた際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか!
koen (コウエン)(外部リンク)京都市左京区一乗寺塚本町15-2