【糖質70%オフ】京王プラザホテルの低糖質スイーツ
低糖質スイーツ
「舞浜シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルが提供する低糖質の鉄板焼フルコースとは?」という記事の中で、京王プラザホテル「ポピンズ」が低糖質スイーツを販売しているとご紹介しました。
低糖質メニューの中で最も難しいものは、やはり砂糖をふんだんに使用するスイーツです。白米や小麦粉も糖質は多いですが、工夫して代替食材を使えば新しい食味や食感を生み出すこともできます。しかし、スイーツはそもそもの自己規定として甘くなければならないので、代替品を使うといっても簡単なことではありません。そういった状況の中で、京王プラザホテルは従来の70%も糖質をカットした「ショートケーキ」「フルーツタルト」「豆乳プリン」を開発しました。
お客さまの選択肢を増やしたい
営業戦略室 企画広報 スーパーバイザーである石川綾子氏が「近年の健康ブームの中、低カロリーメニューやノンアルコールカクテルなど、お客さまの選択肢を増やす努力をしてきた」と言うように、中国料理「南園」では2008年3月に合計541kcalのヘルシーディナーコース「爽美」を、2010年6月に合計342kcalヘルシーランチ「爽涼」を提供したり(ランチ、ディナーともに現在は同プランを休止中)、スカイラウンジ「オーロララウンジ」では「45階で45種類」と謳って豆乳などを使った45種類ものノンアルコールカクテルを提供したりしてきました。
シェフパティシエ穐山敏信氏が「スイーツで幸せを感じていただくため、時代の変化やニーズに応じて、様々な工夫を提案していきたい。より多くの方に楽しんでいただきたい」と想いを述べるように、スイーツにおいても、客の期待により応えるために低糖質スイーツの開発に励み、2012年9月から発売するに至ったのです。
パティスリーで低糖質スイーツが販売されるのは珍しくありませんが、ホテルでは現在も扱っているところがほとんどないことを鑑みると、2012年当時では非常に先進的な試みであったと言えるでしょう。しかし、単に新しいから始めたというわけではなく、石川氏が「いくら低糖質であっても、おいしくないものは作らない」と述べる通り、信念があるからこそおいしいと支持され、現在もまだ続いているのです。
定番スイーツを低糖質に
京王プラザホテルの低糖質スイーツは以下の通りです。どれも従来のスイーツに比べて、糖質を70%カットしています。
- ショートケーキ
糖質4g。小麦粉を使用していませんが、豆腐を上手に使用することによって、本来のジェノワーズ生地よりもしっとり、ふっくらと仕上げています。
- フルーツタルト
糖質は4.9g。小麦粉を控えめにして、大豆粉を使用していますが、卵の分量を調整するなどして、タルト生地で重要となるサックリ感を作り上げています。
- 豆乳プリン
糖質は7.3g。全て乳製品を使うのではなく、牛乳と豆乳を半々で使用し、人工甘味料も適度に使って甘味を出しています。
豆乳、豆腐、大豆粉と大豆製品を効果的に使い、砂糖と人工甘味料のバランスに気を付けています。ショートケーキ、タルト、プリンと定番メニューを揃えたところが広く受け入れられた要因の一つでしょう。人気が高かった故に、「2014年4月にスイーツをリニューアルしたが、低糖質スイーツはあえて変えなかった」と石川氏は言います。
プラザが持つ意味
京王プラザホテルでは「マンスリーカクテル・ブレッド・スイーツ」と銘打って、様々なバーテンダー、ブーランジェ、パティシエが毎月限定のカクテル、パン、スイーツを新しく創り出しています。また、「幸せの秘密」という結婚におけるイロハを啓蒙する冊子を作り、無料で配布しています。
京王プラザホテルの「プラザ」は「人と人との出逢いとふれあいの<広場>」を意味しており、客を魅了する企画を考えて愛され親しまれることを目指しています。だからこそ、毎月新しいカクテル・パン・スイーツを生み出したり、本格的な冊子を無料で配布したり、他のホテルに先駆けて利益になるかどうか分からない低糖質スイーツを開発したりするのでしょう。
こういったマインドを持ち続けている限り、京王プラザホテルの新しい試みはこれからも続いていくはずです。
情報
詳しくは公式サイトをご確認ください。