「いたわ」秋から冬へかけての風物詩?見かける存在とは?
オランダ在住のひかさん。冬はマイナスの温度まで下がる厳しい冬が近づいてきました。朝方にはグッと下がった気温の中でみかけた光景とは?
寒さが増してきたある日のこと。気温は2度。しっかりと着込んだ私、ひか。しかし、道を行くオランダ人たちはというと…驚くことに、半袖姿の人たちがちらほら。え?この寒さで半袖?不思議に思わずにはいられない。
オランダに移住して数年、これがどうやら珍しい光景ではないことに気づいた。寒風吹きすさぶ真冬でも、堂々と薄着のオランダ人を見かけるのは、むしろ日常茶飯事。そんな話を友人たちにしていた時、「オランダ人の平熱は日本人より高いんだよ」と教えてもらった。
なるほど!確かに、オランダ人の平熱は37度から38度と言われていることがあるらしい。これなら、彼らが半袖で過ごす理由も少し理解できるかもしれない。ちなみに、私は一度38度の熱を出して病院に行ったことがあったのだけど、診察した医者に「平熱ですね」と言われてしまったことがある。日本人にとって38度は間違いなく「発熱」なんだけど、オランダでは「いつも通り」と片付けられてしまうのだ。
平熱の違いがこんなにも生活に影響を及ぼすのは面白い。そして、オランダの寒さに慣れた私も、今ではすっかり"薄着派"に。日本に一時帰国した時のこと、しっかりと防寒対策をしていたら、日本の冬なのにあっという間に汗ばみ、あれよあれよという間に上着を脱いでしまう。地元の人たちからはきっと「この人、なんで薄着なの?」と思われたに違いない。
オランダの寒さに鍛えられた体は、日本の冬では少し「おかしな存在」になっているようだ。かつては日本の冬に震え上がっていたのに、今では私も日本の"薄着な人"の一員。これも身体が環境に慣れた結果なのだろうか?それとも、ただ単にオランダの風習に染まっただけ?