【避難所からのメッセージ6】マグニチュード7.3 どうやって怪我を免れたか、どうして怪我をしたか
4月16日未明、マグニチュード7.3の地震が発生し震度6弱の揺れに襲われた熊本市中央区。発生翌日の17日、現場を訪ねた。
市内は救急車のサイレンが響いていた。
建物の損壊が目立ち、地震やその後の度重なる余震で落ちてきたもので怪我をした人々に出会った。避難しようと飛び起きて外に出る途中で、割れたガラスで足の裏をざっくりと裂いてしまった男性。病院で手当てを受けたが損壊した家の屋根を補修するため、痛みをこらえて作業に当たっていた。
「突然の揺れで慌ててしまった」と振り返る。
一方で、自宅の外壁が剥げ落ち、建物にもヒビが入る被害に見舞われた女性は、玄関から避難を試みるも家の中が散乱し、ベランダから外に避難した。その際に、ベランダにはいざというときのための履物が用意してあったため落ち着いて足を守りながら外に出ることができて怪我をすることを免れた。
マグニチュード7.3の地震は深夜1時過ぎの発生だった。
深夜、暗い中での地震は慌てて行動をすると思わぬ怪我につながってしまう。日頃からの備えや心構えがいざという時の身を守ってくれる。17日に現場を訪ねた際にも震度4から3の余震が相次いだ。片付けをしていた男性がバランスを崩して膝を打つなどする場面もあった。
今夜も震度5〜3の余震が続いている。怖くて気が休まらない、そうした声が被災者の皆さんから僕の元にも寄せられている。
つながりあって、励まし合ってどうにか乗り越えられるよう皆で支え合いたい。