赤ちゃんが亡くなる悲しい事故を防ぐために、これだけは守ってほしいこと 〜窒息予防編③〜
乳幼児睡眠コンサルタントのねんねママです。
前回の記事に引き続き、赤ちゃんの死亡事故を防ぐために知っておいてほしいことをお届けしていきます。
今回は「窒息予防編③」となります。次回は「乳幼児突然死症候群編」をお届けしていきますので、よかったらフォローして記事をチェックしてください。
消費者庁の発表によると、平成 22 年から平成 26 年までの5年間で、0歳児の就寝時の窒息死事故は160 件確認されているのですが、不慮の事故死のうち、8割が睡眠時の窒息となっています。
その中で5番目に多いのが「家族の身体の一部で圧迫される 5件」、その多くが添い乳によるものです。こちらについては、先日のNHK WEB特集ではこの発表よりも実際にはもっと多いだろうと指摘されていました。
今回はこの「添い乳問題」について取り上げていきたいと思います。
家族の身体の一部で圧迫される
添い乳をしたまま寝てしまい、気づいたら自分の下に赤ちゃんがいて亡くなってしまったという悲しい事故。先述のNHKの特集ではママが「私が殺してしまった…」としている言葉が胸に刺さって、言葉にできない気持ちになりました。
しかし、この記事の中には気になる言葉が。
「添い乳は、疲れていない時にだけ行いましょう」
これに対して、SNSを見ているとこれに対してさまざまな意見を目にしました。
「疲れているからこそ添い乳してるのに」
「限界ギリギリのところで踏ん張ってるんだ」
「座って授乳したところで寝てしまったら、押しつぶしてしまったり、転落させてしまったりする可能性があるのは同じ」
「いろいろ試してみても寝てくれず、最終手段として添い乳しかないんだ」
そうなんですよ。そうなんです。
添い乳の危険性を知っているママたちは、やりたくてやってるわけじゃないんですよね。
危険があるってわかってる。でも、これじゃなきゃ寝かせることができない。そういう状況に置かれてるんです。
じゃあどうするか。
今日から、いますぐ、添い乳やめましょう!…というのは無理ですよね。
毎日添い乳で寝かしつけしていて、それが当たり前だと赤ちゃん側も思ってます。それを急に今日から自分で寝なさい!というのは要求がハードです。
でも本来、飲むことと寝ることは別行為です。
飲まなくても、眠ることはできるのです。いまは赤ちゃんが「寝るときは飲むものだ」と覚えてしまっているから、飲まないと寝られなくなっているんです。
そう考えると、そのクセを取ってあげる、というのが解決策になるのは納得いただけますでしょうか。
飲むことと寝ることは別の行為なんだよ。飲まなくても寝られるんだよ。と教えて行ってあげましょう。
詳しい方法については動画で解説をしています。
簡単に言えば飲み終わってから寝かしつけをするように変えるのが第一歩になります。
寝落ちしないように少し早めの時間帯、もしくはリビングなど寝る場所ではないところで授乳を済ませ、そこから寝室に行って授乳以外で寝つく練習をします。これは正直言って、最初は手間がかかってきついことだと思います。ただ、これをマスターすることによって夜中の起きる回数も減ってきて、結果的にママも楽になることが期待できます!やる価値があるトライだと思います。
動画でも少し詳しく触れていますし、もっとサポートが欲しいという場合は寝かしつけ強化クラスでも個別相談でもアドバイスさせていただいていますので、そういったサービスも必要に応じてご活用ください。
添い乳そのものが悪い!絶対にやめなくちゃいけない!などとは思いません。私のような乳幼児の専門家がそういった発信をすることで、追い詰められる人が出てしまうのは本意ではありません。
ですが、リスクを知り、対策を知って取り組もうという意識を持つことは大切なことだと思うので発信させていただきました。
次回は「乳幼児突然死症候群編」をお届けしていきますので、よかったらフォローして記事をチェックしてください。