ノンフライヤーとオーブンフライの違い ノンオイル調理30年の料理家がノンフライヤー初体験の率直な感想
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/ibarakikumiko/article/00498359/top_1687041636780.jpeg?exp=10800)
今回使用したノンフライヤーはCOSORIの2リットル。
1台提供していただきました。
実は以前から購入を迷っていた家電でしたのでとてもうれしかったです。
記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。
私は30年間ノンオイルで料理を作って食べています。
我が家にはオイルなどの油脂はありません。
揚げ物もお菓子もパンもすべてノンオイルで作って食べています。
(なぜノンオイルの食生活をしているのかについてはこちらにまとめました。
太りやすかった私がふとらない体質になれたこと、そして体が楽であることが一番の理由です。もちろん脂質は身体に必要ですので身体にいいものから摂取しています。
詳しくは「保健師が油抜き生活を30年続ける訳とよかったこと お勧めの脂質の摂り方 揚げないとんかつレシピ」でご説明させていただいています。)
揚げ物は、天ぷら、とんかつ、から揚げもすべてオーブンで作ってきました。
オーブンフライとは具材に衣などをつけてオーブンで焼き揚げたように仕上げる方法です。
揚げないとんかつのほか、「揚げない鶏のから揚げ」もご紹介しています。
毎日の食事ですので、この30年間美味しく作る方法を考え、進化させてきました。
今回ノンフライヤーを初めて使用し、わたしは心をわしづかみにされた思いがしました。
鶏のから揚げ、フライドポテト、ブリの竜田揚げ、など次々に作りましたが
想像以上の出来でした。
まだノンフライヤーを使い始めて10日程度なので、すべてを把握したわけではありませんが今回は簡単なスイーツをご紹介しながら、ノンフライヤーの仕組みについて
なぜ揚げたようにできるのか。
オーブンフライとの違いについてまとめました。
[ノンフライヤーとオーブンフライトとの違い]
油で揚げる代わりをオーブンやノンフライヤーで調理する場合の最大の問題は、食材の乾燥。いかにパサパサさせずに焼き上げるかが最大のポイントになります。
なぜなら油は液体。
液体の中で揚げるので、食材は乾くことはありません。
かえって、油を吸い込みジューシーに仕上がります。
1.ノンフライヤーは食材の水分を保ちながらジューシーに調理することができる
ノンフライヤーは一気に庫内を均一に高温にすることが得意です。
ノンフライヤーの庫内は狭いため、205度の高温でも余熱は3~4分程度。
強い熱風を循環させることで、温度を均一に保ちながら焼き上げることができます。
オーブンは庫内が広いため、余熱に時間がかかります。
私はコンベクションガスオーブンを使用していますが200度以上の余熱は8分程度はかかります。庫内が広いため焼きムラが生じやすくなります。
またオーブンは、扉の開け閉めによる影響も大きく受け、一度下がった温度を復活させるまでに時間がかかります。
狭い庫内の高温環境のノンフライヤーと広い庫内の温度にムラのあるオーブンの環境では、焼きあがった料理にも差が出ます。
その一番は、出来上がった料理のジューシーさ。素材に残る水分量の差です。
オーブンはどうしても乾燥しやすい。
ノンフライヤーは具材の水分の蒸発を最小限にしながら、周りはカリっと、中はジューシーに火を通すことが得意です。
しかし欠点は長所の裏返し、大量調理ができません。
春巻きは一度に二本。(ノンフライヤーにはサイズ展開があり、もっと大きい4.7リットルがありますが、オーブンの天板ほどの大きさはありません。)
2.ノンフライヤーは360度立体的に揚げたように焼き上げます。
ノンフライヤーは強風の熱風が庫内を循環することで、油の中で揚げているような環境を作り出しています。
油は液体ですので具材は360度すべての方向から熱が入り揚がっています。
しかしオーブンは電気オーブンは上下から熱を入れ、コンベクションオーブンで熱を循環したとしても、
天板に具材を置くことによって天板の下になった部分は食材からの水分も落ち、火の通りが悪く、パリッと仕上がらない性質があります。
ノンフライヤーはバスケット内の底上げに穴が開いていることによって、熱風が食材の表から裏まで360度、循環し立体的に焼きあげることができます。
今回の揚げない春巻きの皮のアップルパイをこちらはオーブンで作ったものになります。
わたしのオーブンは高速ガスオーブン(コンベクション)なので庫内に風が吹いて、熱風が循環しています。できるだけ360度熱風を対流させようと、フッ素樹脂加工のアルミオイルに凹凸を付けた上にのせ、春巻きの裏側にも熱風が循環し、水分が付着しにくいよう工夫しました。
![フッ素樹脂加工のアルミホイルに、わざとしわを寄せて、春巻きアップルパイをのせ、コンベクションガスオーブン200度15分で焼いたもの。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/ibarakikumiko/article/00498359/internal_1686795611602.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
膨らんでかなりおいしそうにできていますが。裏返すと
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/ibarakikumiko/article/00498359/internal_1686795662502.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
白くてしんなり・・・・。
オーブンで作る場合は途中で裏返す必要がありますね。
オーブンで作る場合の温度と時間はレシピに記載してあります。
それではノンフライヤーで作る、簡単なお菓子をご紹介させていただきます。
「春巻きの皮で作る揚げないアップルパイ」です。
とてもおいしく簡単ですので、是非お試しください。
![ノンフライヤーで「春巻きの皮で作る揚げないアップルパイ」](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/ibarakikumiko/article/00498359/internal_1686796428018.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
[材料] 1個161kca 脂質0.6g
春巻きの皮 2枚
フィリング
りんご1個 (大きめの角切り)200g程度
砂糖 大さじ2
レモン汁 大さじ1/2
シナモン 適量
薄力粉 4g
パン粉 大さじ1
途中でふるシナモンとグラニュー糖 適量
つや出し用卵白 適量
飾り用 粉糖とシナモン
動画では基本のノンフライヤーの使い方も丁寧にご紹介させていただきました。
どうぞご覧ください。
[作り方]
1.リンゴは皮を剥き一口大に切る。
2.フィリングの材料とともに耐熱ボウルに入れて混ぜ500ワット4分ラップはしないで加熱する。
3.春巻きの皮の周囲に卵白を塗り、リンゴの1/2量をのせ包む。
4.春巻きの全体に卵白を刷毛でぬる。
5.ノンフライヤーを205度で余熱をあげてアップルパイを入れる。
6.205度で15分焼く途中7分程度で一度開け、再度卵白を塗りグラニュー糖とシナモンを好みでふる。(オーブンで作る場合は天板の上にフッ素樹脂加工のアルミホイルに大き目のしわを作り、そっと春巻きをのせる。220度で余熱をあげたオーブンにいれて15~20分。途中、グラニュー糖をふる時に裏返す。)
7.出来上がったら粉糖をふって仕上げる。
無断転載コピーはおやめください。
【調理のポイント]
ノンフライヤーは予熱をあげて使用します。
卵白は何かで残ったときにわたしは小さい容器に入れて冷凍しておきます。
自然解凍で使えます。
卵白がない時の代用は牛乳がお勧めです。少し落ち着いた艶にはなりますがですが焦げ色が付きます。
COSORIのノンフライヤーを使用し、欲を言わせていただければ、
今回わたしの使用した2リットルは最高温度205度。(高温短時間調理がジューシーに揚げたように作るポイント)
4.7リットルのものは最高温度が230度とのこと。
こちらが魅力的に思えてしまいます。
しかし、サイズが小さいことのメリット(食卓のテーブルの上にのせて、焼きながら熱々をいただくやキャンプなどに持ち運ぶ)もありますし、まだ大きいものを使用していないため、今回はどちらがいいとも言えません。
YouTubeやInstagramでは、バターオイルなしの身体に優しいレシピをたくさんご紹介しています。
今回の記事で使用しましたCOSORIのノンフライヤーは無償で提供いただきました。
本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。