子育てに完璧を求めることは危険~元保育士パパが考える【子育てにおける完璧主義のメリットとデメリット】
子育てをしている皆さんは、毎日の子育てや子ども達との時間を楽しめていますか?
子育てには大変な面がたくさんあります。決して簡単でも楽でもありませんが、大変なこと以上に楽しいことや幸せなことがたくさんあるのが子育てです。
しかし、仕事や家事に追われて余裕がないと楽しみや幸せを見つけたり感じたりすることができず、子育てが辛く苦しいものになってしまうでしょう。
特に完璧主義で「なんでもきちんとやりたい」「子育てはこうするべき」などの考えが強い人は、完璧を求めるがゆえに辛く苦しいループに入ってしまう可能性があるため注意が必要です。
今回は子育てにおける完璧主義のメリットとデメリットについて解説します。
子育てに完璧を求めるデメリット
通常、メリットとデメリットを紹介するときはメリットから書くことが多いです。しかし、今回の記事はデメリットから紹介します。なぜなら、子育てに完璧を求めることはデメリットのほうが多いからです。主なデメリットは次の3つです。
子育てに完璧を求めるデメリット① 人と比べてしまう
完璧を求める人は、ほかの人と自分とを比べて落ち込んだりもっと頑張らないとダメだと思ったりしてしまいがちです。
人間は一人ひとり性格が違い、誰でもよい面とよくない面があります。完璧な人間は一人もいません。したがって完璧な親もいないのです。しかし、人はとかく「隣の芝生は青く見える」もの。子育てをしている友だちや身近にいるママ友、パパ友は余裕があって仕事も子育ても完璧にこなしているように見えてしまうときがあります。
周りを全く気にせず、「自分は自分」という考え方を貫ける人もいますが、真面目な人や子どものためにしっかりと頑張りたいという気持ちが強い人ほど悩んでしまうでしょう。
子育てに完璧を求めるデメリット② 大切なものが見えなくなる
完璧であることを重視することで、大切なことが見えなくなることがあります。
大切な子どものためにできることはなんでもやりたいと思うのは親心であり、完璧を目指すことは決して悪いことではありません。しかし、完璧にすることにこだわるあまりに、子どもや家族を追い込んでしまう可能性があります。
もし自分の思うとおりになんでも完璧にこなせて、余裕があれるならそれが1番よいでしょう。しかし、ここで注意してほしいのはあなたにとって完璧でも、それが子どもにとって最善かどうかはまた別問題だということです。自分の思うように完璧だと満足してしまうことで、自分の子育てに対する振り返りができなかったり目の前の子どもの姿が見えなかったりする可能性があります。
子育てに完璧を求めるデメリット③ 完璧にできないときに自分を責めてしまう
完璧を目指すがゆえに、完璧にできないことを気にしたり自分を責めたりしてしまうこともあります。
完璧を目指して頑張るのはよいことですが、完璧にできなくても気にしないことが大切です。子どものために完璧を目指して頑張った自分を、認めたり褒めたりする気持ちをもつようにしましょう。
子育てに完璧を求めるメリット
子育てに完璧を求めるデメリットを3つ紹介しましたが、決して完璧を求めることが悪いわけではありません。よくないのは、完璧を求めるあまりに大切なことを見失ったりできなかったときに自分を責めたりすることです。
そして、完璧を求めることにデメリットがあるからと言って、子育てをいいかげんにしてもよいわけでもありません。
子どもにとってよいと思うことは、できる範囲でどんどんやるとよいでしょう。その際はできないことがあっても気にしないことや無理をし過ぎないことを心がけましょう。
子育てに完璧を求めるメリットは、たった1つ。親が頑張っている姿を子どもに見せられることです。子どもが小さいうちは理解できないかもしれませんが、後になって親が自分のために努力していたことに気づいて感謝する日が来ると思います。
完璧主義の親が絶対にやってはいけないこと
完璧主義の親の中には子どもにも完璧を求めてしまう人がいますが、子どもに完璧を求めることは絶対にやめましょう。
子どもは、なんでも完璧にすることは不可能です。子どもに完璧を求めて追い詰めるようなことは、絶対にやめてください。
まとめ
子育てにはあまり完璧を求めすぎず、適度に力を抜くことをおすすめします。しかし、人それぞれの性格があるためどうしても完璧を求めてしまい、力の抜き方がわからないという人もいるでしょう。その場合は「完璧にできなくても気にしないこと」「自分を責めないこと」を心がけてください。
そして子どもには完璧を求めず、できないことができるようになる成長の過程を楽しみましょう。
気持ちや時間に余裕をもち、子どもと過ごす時間を楽しみ、幸せをかみしめて過ごしてください。