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【姫路市】幽玄の世界へいざなわれて。遠くから、近くから、神秘的な須濱神社を体感

千姫文筆家・モデル(姫路市)

「ここは海外?」。いいえ、日本です。「では、どこかの離島?」。いいえ、姫路です。という問答が聞こえてきそうな風景が存在していました。姫路市街から北へ。たつの市と隣接した林田町にある「須濱(すはま)神社」です。

池・空・木、幻想的な世界

早朝の神社近くには三脚を持ったカメラマン、スマホ片手に散策する観光客。皆さん、幻想的な景色を撮るのがお目当てのようです。

木々が茂る小道をゆっくりと歩きました。

すると――、

目の前に、幽玄の世界が広がっていました。
池に浮かぶ神社。空、山、木といった神社を囲む自然景観が水面に映っています。

神社が建設されたのは405年前

今から405年前の元和3年のこと。林田藩祖・建部政長が集落の干害を防ぐために林田川の水を引いて西池(鴨池)をつくり、州浜形(すはまがた)の小島を築き神社を建設したのです。

社殿へと導く参道を進み、橋を渡り切ると到着しました。
千姫の歩幅で47歩。

今の社殿は1984年に再建されました。

商売繁盛、安産祈願、航海安全の神様

島を時計回りに1周!
サルスベリの花が可憐に咲いています。

耳を澄ますと、鳥の鳴き声とポチャッ、ポチャッと池に木々の小枝や葉が落ちる音。魚も棲んでいるのでしょうか。

鳥居が見えました。

振り返ると、視界が広がります。
空気が澄み渡っていて、深呼吸を2回しました。スゥハー、スゥハー。

鳥居の奥には社殿の正面が。到着した位置から半周したところです。

まつられているのは水の神、市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)。商売繁盛、安産祈願、航海安全などのご利益があるとされています。賽銭箱がありました。

千姫も参拝しましたよ。

西池は別名・鴨池と呼ばれますが、それを示す碑がありました。

林田藩主建部家がこの池で鴨を保護していたことにちなんで名づけられたと伝えられています。

30分はいたでしょうか。
離れた場所から眺めるのもいいけれど、島をぐるりと回るのは非日常な体験で、物語の主人公になった気分でした。

須濱神社
兵庫県姫路市林田町中構344

文筆家・モデル(姫路市)

大好きな姫路のまちを、さらに元気に―。その一心で執筆をしています。千姫自身の率直な感想と取材で得たこぼれ話などを通して「ここに行きたい!」と心が動く場所を紹介していきます。元新聞記者、モデルとしてはファッションショー・ヘアショーに出演。 Yahoo!ニュースエキスパート2023年10月、11月、2024年3月 地域クリエイターMVA受賞

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