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【銀座】宿泊者以外も利用可能!高級ホテルの朝食ブッフェで人気のメニューとシェフ直伝メニューアレンジ

satochin旅行・グルメ・おでかけライター

旅行・グルメ・おでかけライターのsatochinです。コートヤード・マリオット銀座東武ホテル1階にあるレストランが、2023年11月にRISTASIX(リスタシックス)としてリニューアルオープン。朝食ブッフェは宿泊者以外も利用できるので特に人気との事です。せっかく出かけるならブッフェで失敗したくない!そんな人のために人気メニューやお勧め、アレンジ法などをシェフに直接伺ってきました。

オールデイズダイニングRISTASIX

1987年に銀座六丁目に開業したコートヤード・マリオット銀座東武ホテル。宿泊・宴会・レストランの各機能を備えるフルサービス型ホテルですが、2023年5月から休業し、開業以来の大幅な全館リニューアルを実施しました。それに伴い1階にあったブッフェレストラン「NYグリル&ブッフェ フィオーレ」が、モーニング、ランチ、ティー、ディナー、バーと、時間帯によって様々な楽しみ方ができるオールデイズダイニング「RISTASIX」へと生まれ変わりました。

特に宿泊しなくても利用できるモーニングタイムの朝食ブッフェは、近隣のホテル宿泊者やモーニング目的で訪れる人も多く注目されています。料金は大人税込5,060円(宿泊者は税込4,554円)、子どもはどちらも税込2,530円。

ブッフェは楽しいけれどメニューが多すぎて迷っちゃうこともありますよね。おいしいものは食べ逃したくない!

そこで、最近ブッフェであまり量が食べられない、おいしいものを少しずつ食べたい筆者が、ダメもと覚悟で「人気メニューやシェフのおすすめメニューを聞きたい」とお願いしてみたところ、RISTASIX店長の坂本愼一郎シェフから「ピークの時間以外でしたら」とお返事をもらうことができました。以下、伺ったお話、食べた感想などを盛り込みながら、朝食ブッフェを紹介していきます。

RISTASIX朝食ブッフェメニューの紹介

まずは朝食ブッフェにどのようなメニューがあるかを紹介します。

真ん中は和食やご飯、汁物。和食では焼魚、納豆、海苔、明太子、温泉卵、手作り豆腐、お漬物などが、反対側には白米、中華粥、お味噌汁、スープ、カレーなどが並びます。お味噌汁や中華粥は自分でトッピングが選べるようになっています。

サラダとフルーツ、ハム、チーズ、ドリンク、ヨーグルトのコーナー。個人的にはハムとチーズの種類が多いとテンションがあがります。

パンコーナーにはホテルメイドのパンやパンケーキ、シリアル、オートミールが用意されてます。パンのサイズが小さいことに注目。ホテルでおいしそうなパンを見かけても、1個食べるとお腹いっぱいになっちゃうからと諦めることありませんでしたか?少なくとも筆者はそうです。そういう人のために、サイズを小さくしたそうです。

パンオショコラとデイリーデニッシュ
パンオショコラとデイリーデニッシュ

2口から3口で食べられそうなパンは、見た目もとってもキュート!こんなに細いアスパラガスがあるんですね!

春巻やから揚げ、ベーコン、ポテト、ソーセージが並ぶ中華と洋食のコーナー。

感動したのはベーコンがグリルベーコンとクリスピーベーコンの2種類あったこと。同じベーコンでも、分厚いジューシーなベーコンと、カリッカリのベーコンじゃ、全然違いますよね。

写真中央がライブキッチン
写真中央がライブキッチン

そして、メインともいえるライブキッチン。リニューアル時、壁を取り払い店内のどこからでもライブキッチンが見えるよう、坂本シェフがリクエストしたのだそうです。

ライブキッチンにはエッグステーションヌードルステーションがあります。

エッグステーションのメニューは、なんと6種類!卵のメニューがこれだけ豊富なのもめずらしいですよね。もう少しメニューを絞ったらという声もあったそうですが、これも坂本シェフが「6種類で!」と進めたそうです。ロングステイの人も多いそうなので、選べるメニューが多いのは喜ばれますよね。メニューが多いと仕上がりにバラつきが出そうですが、スタンダードオペレーション化されているので、常に同じ仕上がりで提供されるそうです。

RISTASIX朝食ブッフェのおすすめメニュー

さて今回の記事の本題。朝食ブッフェで必食のメニューについてお聞きしました。

やはりエッグステーションは人気で、中でもエッグベネティクトが一番オーダーする人が多いそうです。筆者も最初にオーダーしてみました。イングリッシュマフィンの上にポーチドエッグとクリスピーベーコン、オランデーズソースがかかっています。

ナイフを入れて、ふと違和感。ポーチドエッグの黄身がしっかりめの半熟状態でした。筆者の中では、エッグベネティクトの黄身はゆるめの半熟で、ソースのような状態だと思っていたんです。

これについて質問してみたところ、海外の人は黄身がしっかりめに固まっているウェルダンが好きな人が多いので、3分半ボイルした状態にしているとのことでした。インバウンドの利用者が多いホテルならではの仕様ですね。事前に黄身はやわらかい状態でとリクエストすると、その状態で作ってくれるそうです。

ふわとろのオムレツ
ふわとろのオムレツ

また、エッグベネティクトと同じように人気なのがオムレツ。好きなトッピングを選んだら、目の前で作ってくれます。トッピングはハム、マッシュルーム、トマト、チーズ、玉ねぎ、ピーマン、そしてクラッシュチリ辛いオムレツって想像できないですよね。

こちらは中東のお客様からリクエストがあり、キッチンスタッフと相談して追加したそうです。クラッシュチリ入りのオムレツを食べたお客様は、「これだよ!この辛さだよ!」と大変喜ばれたそうですよ。ぜひ、みなさんも中東のオムレツを味わってみてください。

オムレツに限らず、こちらで用意されているチリは、どれも辛さが本格的なので、使う時は少量から試してくださいね。

次に人気なのがヌードルステーション。フォーとうどんの2種類あります。筆者はフォーをチョイス。フォーが好きなんです。フォーのスープもこちらで作っていますが、エスニック料理に馴染みのない人も食べやすい、あっさりとした味にしているとのことでした。パクチーやチリ、ライムをトッピングして自分好みの味にできます。逆にランチやディナーのフォーは本格的なスープにしているそうなので、食べ比べてみるのもおもしろそうです。

実はヌードルステーステーションで人気なのはうどんだそうです。海外からのお客様は、日本のうどんをオーダーする人が多いそうです。確かに自分も海外に行くとその土地のものが食べたくなります。うどんの出汁も昆布とカツオで作った本格派とのこと。

他にぜひ食べてもらいたいのが、毎朝作り立てを提供している自家製豆腐とのこと。中央のテーブルにありますが、あまり目立たないかもしれません。筆者も聞いていなかったら、たくさんのメニューに埋もれてスルーしていたかもしれません。

食べてビックリ!これ、なんて豆腐?と間抜けた質問をしそうになりました。絹とも違う、木綿とも違う。おぼろ豆腐に味と食感は近いのだけど、しっかり四角く固まっている。こんなお豆腐食べたことない。お醤油をかけてとのことでしたが、お醤油をかけなくてもおいしいです。大豆の旨味と甘味が口の中に広がります。

「お豆腐にうどんのお出汁をかけたり、お味噌汁に入れてもおいしいですよ」と坂本シェフ。それは、絶対おいしい組み合わせ!そんなアレンジメニューもあったなんて。うどんはお腹いっぱいで食べられなくても、お豆腐ならお出汁も一緒に味わえます。

鍋の中には牛筋のかたまりがゴロゴロ入っています。
鍋の中には牛筋のかたまりがゴロゴロ入っています。

最後に教えてもらったおすすめはカレー。牛筋を6時間煮込み、完成までに日はかかるという手の込んだ「伝説の牛筋カレー」です。味はスパイシーというよりマイルド。牛肉って煮込むと甘味が出ますよね。子どもも喜んで食べられる辛さです。でも、手間がかかっているだけあって、牛肉のコクと旨味がじっくりと味わえます。

上記がお聞きしたおすすめメニューですが、もちろん、その他のメニューもどれもおいしかったです。全体的には薄味で、筆者はほとんど調味料を追加しないで料理そのものの味を楽しみました。濃い目の味が好きな人は、調味料で自分好みの味付けにでき、誰もがおいしい時間を過ごせる朝食ブッフェです。

坂本愼一郎シェフにお話を聞いてみた。

今回お話を伺わせていただいたのは、RISTASIX店長の坂本愼一郎シェフ。今までの流れから年配の気難しそうなおじさんを想像していたのではないでしょうか?実はまだ30代の若い方です。といっても、調理学校を卒業後すぐに東武ホテルに入社したので、今年で16年目になるベテランシェフです。RISTASIX店長以外に調理部マネージャーも兼任しています。街の様子をチェックするために、毎日1駅前の築地駅で降りて、歩いて出社しているそうですよ。

RISTASIXの朝食ブッフェでは、いろんなメニューを食べていただけるよう、一つひとつのポーションを小さめにしているそうです。確かにパンも小さかったし、焼魚や明太子、納豆までミニサイズでした。おいしいものを少しずついろいろ食べたい人にはぴったりです。

筆者が出かけた日、厨房を担当していたのは今年9年目となる小谷友起シェフ。見渡してみると、若いスタッフの多いレストランでした。オムレツのクラッシュチリの話といい、これからもお客様に喜んでもらえるよう、工夫をしていきたいとのことで、次はどんなものが食べられるのかしらと、ワクワクさせてくれるホテルのレストランでした。

RISTASIX
住所 東京都中央区銀座6-14-10 コートヤード・マリオット銀座東武ホテル1F
電話番号 03-3546-8985
営業時間 6:30~22:300
  朝食 6:30~10:30 ランチ 11:30~15:00(L.O14:00)
  カフェ 11:30~17:30 ディナー 17:00~- 22:00(L.O21:00)
定休日 なし
公式ホームページ RISTASIX(外部リンク) 

取材・撮影協力 RISTASIX
RISTASIX様のご協力により、取材のため無償でお料理を提供していただきました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。

旅行・グルメ・おでかけライター

おいしいものが大好きで、ご当地グルメをもとめて日本全国47都道府県を制覇。食べログの地図を塗りつぶした旅行ライター。海鮮丼マニアとしてテレビ出演経験あり。 旅先の飲食店以外にもローカルスーパーや道の駅、SA・PAで見つけたご当地グルメを中心に、温泉やホテルも紹介しています。普段のサービスや味を知りたいため、事前許可を取らず、気に入ったら後から掲載許可をもらい、紹介している記事が多いです。許可をもらえるまでしつこいです(笑)。 リアルな旅の記録はXで発信中。 温泉ソムリエマスター/サウナ・スパ健康アドバイザー/銭湯検定4級/チェコ親善アンバサダー

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