エンジェルスから移籍のエステベスは、フィリーズでも試合を締めくくり「かめはめ波」を繰り出せるのか
7月27日、フィラデルフィア・フィリーズは、マイナーリーガーの2投手と交換に、ロサンゼルス・エンジェルスからカルロス・エステベスを獲得した。
今シーズン、エステベスは、34登板で34.0イニングを投げ、奪三振率8.47と与四球率1.32、防御率2.38を記録している。20セーブを挙げ、セーブ失敗は3度。成功率は87.0%だ。
奪三振率は低めながら、このままいくと、与四球率と防御率は自己ベストを更新する。これまでのベストは、奪三振率が2023年の11.26、与四球率が2019年の2.88、防御率は2022年の3.47だ。2022年までは、コロラド・ロッキーズで投げていた。
昨シーズンは、7月末までの43登板(43.0イニング)で防御率1.88だったが、8月以降は20登板(19.1イニング)で防御率8.38と崩れた。ただ、2022年は、7月末までの40登板(34.2イニング)で防御率4.67に対し、8月以降は22登板(22.1イニング)で防御率1.61を記録した。
現在の年齢は31歳。今シーズンは、2年1350万ドルの契約2年目なので、今オフにFAとなる。
エステベスを放出するまでのエンジェルスと違い、フィリーズは、クローザーが完全に固定されているわけではない。例えば、ジェフ・ホフマンは、6月30日から7月10日まで4登板続けて9回のマウンドに上がり、いずれも被安打ゼロで4セーブを挙げたが、7月11日以降は5登板とも8回に登板している。
ちなみに、ホフマンは、通算601セーブのトレバー・ホフマンとは無関係。こちらは、昨シーズンまで通算2セーブ、今シーズンは9セーブだ。ホゼ・アルバラードは、今シーズンの13セーブを含め、通算45セーブ。エステベスは、通算76セーブを挙げている。
また、今シーズン、フィリーズでセーブを記録している6人のうち、リカルド・ピントは、5月からAAAで投げている。サランソニー・ドミンゲスは、7月26日にボルティモア・オリオールズへ移籍した。このトレードについては、こちらで書いた。
◆「どちらも勝率リーグ1位、買い手と買い手のトレードが成立。外野手の入れ替えはマーシュに影響あり!?」
これから、エステベスは、セットアッパーとして投げることが多くなるだろうが、試合を締めくくってセーブを挙げる機会も――その時に、かめはめ波を繰り出すかどうかはわからないものの――ありそうだ。