関東は史上最強の年越し寒波襲来か 寒すぎる大晦日から元旦に
最強の年越し寒波
きょう29日(水)からあす30日(木)にかけては、いったん寒気が緩みますが、あさって31日(金)大晦日には再び全国的にかなり強い寒気の襲来を受けます。
なかでも関東地方に流れ込む寒気はかなり強烈なもので、年越しとしては史上最強の寒波襲来といっても過言ではなさそうです。
上図は上空1500メートル付近の寒気の予想を表したもので、今の時期の関東上空の平年値はだいたい-2度くらいなのですが、年越しはこれよりも10度くらい低い、北海道並みの寒気が流れ込みます。
31日(金)午後9時の計算では、高層観測のある茨城県つくばの気温が-11.1度と予想されており、これは先日の年末寒波(-9.9度)よりも低く、大晦日としては史上最も上空の気温が下がる予想です。
そして年が明けた1日(土)午前0時から午前6時頃には-12度以下の強烈な寒気にスッポリと覆われ、ピークを迎えそうで、これは年間を通してもあまりないような強烈な寒波の襲来となります。
元旦1日(土)午前9時にはやや寒気が抜け始めるものの、それでもつくばの気温は-11.9度が予想されており、これも先日の年末寒波(-9.8度)よりも低く、元旦としては史上最も上空の気温が下がる予想です。
このように関東地方では、2021年から2022年に年が変わる年越しは史上最強の寒波襲来を受けることになりそうで、厳寒、激寒、極寒が予想されます。
東京都心は激寒の年越しに
東京都心の予報をみると、あす30日(木)は北の低気圧に向かって、この時期としては暖かな南風が吹くために、日中は15度前後まで気温が上がる年の瀬としてはポカポカな陽気となるでしょう。
ところが、あさって31日(金)大晦日には一気に真冬の寒さに戻り、年越しは1度から0度まで下がる予想です。これに乾燥した北風が強めに吹き付けるために体感温度は0度を大きく下回る激寒状態での年明けとなりそうです。
予想では氷点下とはなっていませんが、0度を下回り、氷点下での元旦も十分に考えられる状態です。
草津は雪と-10度以下の年越しに
一方、群馬など北部の山沿いは一段と厳しい寒さ、極寒での年越しとなるでしょう。標高が1000メートル以上ある草津では大晦日の夜にはすでに気温が-10度を下回り、元旦にかけて-10度以下が続く予想です。
また寒波襲来で雪が降り続き、群馬北部では大晦日に警報が出るような大雪となるおそれがあります。寒さはもちろんなのですが、年越しは再び多くの雪が降り積もるおそれがありますので、交通障害などにも十分ご注意下さい。