Yahoo!ニュース

久保建英のベストな選択肢は。将来的なレアル・マドリー復帰を見据えて。

森田泰史スポーツライター
ゴールを喜ぶ久保(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)

久保建英が、パリ・サンジェルマンに移籍するーー。そんな話を聞いても、驚かなくなった。

レアル・マドリーが久保の獲得に動いたのは、昨年夏だった。バルセロナとの争奪戦を制す格好で、「日本の至宝」を確保した。バルセロナが久保の契約に際してBチーム登録の選手に出す年俸を苦慮していたところで、マドリーが迅速に動いて獲得を決めた。

フロレンティーノ・ペレス会長の素早い決断と行動が実った。年俸120万ユーロ(約1億4000万円)を準備して、FC東京との契約が満了してフリーとなった久保を狙い、オペレーションを成立させたといわれている。

ただ、2020-21シーズンに久保がマドリーのトップチームでプレーするのは簡単ではない。重要なのは、EU圏外枠(3枠)の問題だ。現在、エデル・ミリトン、ヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ・ゴエスのブラジル人トリオがその枠を占めている。

そうした状況を顧みて、可能性が高いのは、もう1年レンタル放出されることだろう。その行き先について、ここでは考えてみたい。

(残り2674文字/図6つ)

この記事は有料です。
誰かに話したくなるサッカー戦術分析のバックナンバーをお申し込みください。

スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

森田泰史の最近の記事