現役最年長の42歳が達成したポストシーズン記録。両リーグでポストシーズンの全ラウンドに出場
ワールドシリーズの第2戦、フェルナンド・ロドニー(ワシントン・ナショナルズ)は7回裏に登板し、先頭打者を歩かせたものの、そこから3人を討ち取った。
ロドニーがワールドシリーズで投げるのは、これが初めてではない。13年前の2006年に4登板している。ただ、当時はア・リーグのデトロイト・タイガースに在籍していた。一方、ナショナルズはナ・リーグの球団だ。今回の登板により、ロドニーは、どちらのリーグでもポストシーズンの全ラウンド――ワイルドカード・ゲーム、ディビジョン・シリーズ、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ、ワールドシリーズ――に出場した選手となった。ベースボール・リファレンスによると、ロドニーの前にこれを達成したのは、カルロス・ベルトラン、ジョン・レスター(現シカゴ・カブス)、ベン・ゾブリスト(現カブス)の3人だという。
史上初はベルトランだ。2年前のワールドシリーズでコンプリートした。ベルトランが2004年と2017年に在籍したヒューストン・アストロズは、2012年までナ・リーグに属していて、2013年からア・リーグへ移った。ゾブリストとレスターの2人は、昨年のワイルドカード・ゲームで同時に達成した。「1番ライト」と「9番・投手」として、スターティング・ラインナップに名を連ねた。
1試合限りのワイルドカード・ゲームも1シリーズとして数えると、ベルトランとゾブリストのコンプリートは15シリーズ目、レスターは17シリーズ目だ。それに対し、ロドニーは10シリーズでコンプリートした。もっとも、今シーズンはメジャーリーグ17年目。ベルトランが達成したのは20年目だった――この年を最後にユニフォームを脱いだ――が、他2人の達成は13年目だ。また、達成時の年齢は、ベルトランが40歳、ゾブリストが37歳、レスターが34歳、ロドニーは42歳だ。イチローが引退したことで、ロドニーは現役最年長となった。ちなみに、2番目に年長のアルバート・プーホルス(ロサンゼルス・エンジェルス)は39歳だ。
なお、この記録を達成した4人のなかで、ロドニーだけはワールドシリーズ優勝を味わったことがない。現在、ワールドシリーズは2試合が終わり、ロドニーのいるナショナルズが2勝を挙げている。