あんバターを筆頭に生クリーム入とあんこを合わせたどら焼き、キャラメリゼしたナッツなど、洋菓子の要素を取り入れた和菓子も市場に溢れる今日この頃。フレッシュな生クリームやバターは美味しいのですが、どうしても胃もたれやカロリーを気にしてしまうということも…。

創業昭和25年、東京都墨田区錦糸町にお店を構える和菓子屋「白樺」さんから昨年、とあるお菓子が発売されました。発売日は中秋の名月。今回はSNSでも話題になった「えんまん」をご紹介。

中秋の名月に発売されたえんまんは、まるで煌々と輝く満月そのもの。焼き菓子ではあるものの、あえて狐色にせず淡い黄色に仕上げているところからも拘りを感じます。最中のフロランタンはあれど、サブレと最中という普段ならばなかなか相まみえることのない存在同志が円満な関係になるよう作られたこと、更には塩をきかせたサブレから「塩（えん）」という意味も含んでいるのだとか。

一見するときちんと焼けているのかしらと思うかもしれませんが、さくさく且つしゅわりと溶けていく軽やかなグルテンフリーの米粉サブレは、かちっと効かせた塩味がぎゅっと全体を引き締めてくれるサブレ。そこへ香ばしさと糯米特有の旨味を孕んだ最中種のぱりっとした食感が加わると、ユニークなクリスピー食感が誕生。

折り重なる二つの食感を暫く口内で楽しんだ後は、お好きなお飲み物で一度リセット。飲み物とえんまんのペアリングに浸るのもまた一興ですね。ただ、ほろほろと崩れやすいので、袋から半分出して召し上がるか手元に片手を添えてお召し上がりいただくことをおすすめします。

途切れることのない円、まさに仲良く寄り添う円満な関係をいつまでも。という想いを込めて贈り物に選ぶ方も多いのだとか。塩味がきいているということもあり、珈琲だけではなくワインとの相性もばっちり！記念日やパーティーの贈り物やお取り寄せにも最適です。

オンラインストアでは8枚入りからですが、店舗では1枚から購入も可能です。

最後までご覧いただきありがとうございました。
柳谷ナオ