「チキンラーメン売り切れ」報告相次ぐ 「まんぷく」効果? シリーズ売上、過去最高更新へ
NHKの朝の連続テレビ小説「まんぷく」が好調だ。インスタントラーメンの元祖とされる「チキンラーメン」を開発した日清食品創業者・安藤百福さんをモデルにしたフィクションで、13日の放送ではついに、チキンラーメンをモデルにしたインスタントラーメン「まんぷくラーメン」が完成した。
13日は放送中から「チキンラーメン」はTwitterトレンドに。放送を見て「食べたい」と思った人も多いようで、「朝ドラを見てチキンラーメンを作った」「チキンラーメンを買いに行った」といった報告も多数上がった。売り切れている店舗も多かったようで、「買いに行ったが売り切れていた」「ずっと品切れで買えない」という投稿も相次いだ。
Twitterの投稿を分析できる「Yahoo!リアルタイム検索」で「チキンラーメン売り切れ」のキーワードを検索すると、13日ごろから投稿が急増していた。また、検索キーワードのトレンドが分かる「Googleトレンド」を見ると、「チキンラーメン」の人気度は1月から右肩上がりの状態。関連キーワードとしては、「創業者」「まんぷく あらすじ」といったワードが急上昇している。
日清食品に、朝ドラとチキンラーメンの売れ行きの関係を取材したところ、「新製品やプロモーションも好評いただくなど、ドラマの影響も含め、今年度、チキンラーメンブランド全体の売り上げは、史上最高を記録する勢いで推移している」とのことだ。朝ドラ放送開始前後の売り上げの変化や、チキンラーメンシリーズ“元祖”の袋麺の売り上げ推移などの詳細は非公開としているが、朝ドラ開始以降は「流通関係やお客様からも期待が大きいことも感じている」そうだ。
現在も、商品の在庫や供給は「潤沢」な状態で、「供給がストップしているなどの状況は発生していない」という。Twitterの投稿にみられるように、「一部で、一時的に売り切れている店舗はあるかもしれない」とも。在庫が少ない店舗で、一時的に品切れになったケースがあったのかもしれない。ただ、メーカー側に在庫は十分あるため、ほどなく補充されそうだ。
ちなみに都内の筆者宅の最寄りスーパーでは15日時点で、商品棚の最も目立つ場所に、チキンラーメンがどーんと大量に積まれており、4割ほどは売れていた。いま、売れ筋商品であることは間違いなさそうだ。