今が旬 マタタビの果実で健康酒を作ろう マタタビの探し方からマタタビ酒の作り方までを紹介
マタタビとは
マタタビは日本の山地に自生するマタタビ科の蔓性の落葉低木です。
沢筋とか崖縁などの湿った土地に生えていることが多い植物です。
5月の中頃に白い梅の花に似た形で芳香の有る花を咲かせます。
花の時期になると蔓の先端近くの葉が白い色に変化し、この白く変化した葉は遠くからでも良く目立ちます。
花期から結実期にはこの白くなった葉が目立ちますのでマタタビの木は直ぐに見つけることが出来ます。
花が終わると果実を付けるのですが、マタタビには雄株、雌株、両性株の3種類があり、果実を付けるのは一般的に雌株、両性株ですが、マタタビミバエやマタタビアブラムシと言った特定の昆虫が花に産卵すると雌株、両性株、雄株の全ての株に実が付きます。
マタタビの果実は小さな樽型をした通常型の果実とカボチャのような形に変形した虫癭果(ちゅうえいか)の2種類があります。
虫癭果とは結実間際の花にマタタビミバエやマタタビアブラムシが産卵したために虫こぶになった果実の事です。
このマタタビの虫癭果は木天蓼(もくてんりょう)または木天蓼子(もくてんりょうし)とも呼ばれ生薬としても利用されています。
マタタビの果実で健康酒を作ろう
マタタビの虫癭果を本格的に生薬として利用する場合には熱湯で処理してから乾燥させる工程を経る必要が有るようですが、一般的に知られている利用方法は健康酒を作って飲用する、でしょうか。
この場合には熱湯処理や乾燥工程は省いて生のままの果実を使う事が出来ます。
使う果実は薬効成分の含有量が多いという理由から虫癭果がベストですが普通の形の果実でも薬効成分がゼロという事ではないので大丈夫です。
マタタビの果実を使った健康酒の作り方としては簡単には梅酒の作り方をそのまま応用すれば良いと思います。
採取したマタタビの実の下処理
蔓に成っていた棒の部分(柄)や、柄が付いていた部分に残っている花びら型の萼(がく)は取り除きます。
下の写真のような状態にします。
尚、写真の実は虫癭果ですが虫癭果でない普通の実でも同じ部分はありますので取り除きます。
柄と萼が取り除けたら流水できれいに洗います。
ザルなどに上げて丸1日陰干しする。
マタタビの実を漬けて健康酒を作る
陰干しが終わったら漬け込んでいきます。
まずは漬け込む実の重さを量ります。
漬け込む実と同じ重さの氷砂糖を用意します。
漬け込む実の重さの数値の4倍の容量のホワイトリカーを用意します。
今回はマタタビの実が約100gですので100の4倍で400cc用意します。
用意した氷砂糖とホワイトリカーをマタタビの実と共に保存瓶に入れる。
これを密封して冷暗所で半年ほど寝かせれば出来上がりです。
半年も経つとやや琥珀色に変化してきます。
この様になったら飲むことが出来ます。
寝かせる期間は1年以上の方がよりまろやかな味になります。
砂糖の量はお好みで無しから漬け込むマタタビの重さと同量くらいまでの間で調整すれば良いでしょう。
砂糖無しで作るとマタタビの実に若干の辛味が有るためか、やや辛味のある味わいに仕上がります。
出来上がったマタタビ酒の味は正直おいしくないです。
ですから飲用する時は健康酒としてお猪口1杯くらいを寝る前に飲むのが良いと思います。
一般的に知られているマタタビ酒の効能としましては冷え症、利尿、強心、神経痛、疲労回復など、それと寝付きが悪い時の安眠にも効果が有るとの事です。
マタタビの果実やマタタビ酒は販売もされています。
お手軽に試してみたい方はネット通販の利用もよろしいかと思います。
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