50本塁打以上の年にポストシーズン0本塁打はいるのか。58本塁打のジャッジはここまで0本
1シーズンに50本以上のホームランを打った選手は、今シーズンの2人、58本塁打のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)と54本塁打の大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)を含め、延べ50人を数える。
この50人のうち、19人は、その年のポストシーズンに出場している。19人中14人は、ポストシーズンでもホームランを打った。
50本塁打以上の年にポストシーズンでプレーして0本塁打は、1961年に54本塁打のミッキー・マントル、1997年に56本塁打のケン・グリフィーJr.、1998年に66本塁打のサミー・ソーサ、2023年に54本塁打のマット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)に、今年ここまでのジャッジだ。大谷は、ディビジョン・シリーズ第1戦の2打席目に、ホームランを打った。
もっとも、過去の4人とも、その年のポストシーズン出場は4試合以下だ。今年のジャッジも、まだ4試合に過ぎない。
ヤンキースは、3勝1敗でディビジョン・シリーズを勝ち上がった。10月14日から、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズでクリーブランド・ガーディアンズと対戦する。
現時点でポストシーズンに残っている4チームは、少なくともあと4試合、多ければ14試合を行う。前者はリーグ・チャンピオンシップ・シリーズで0勝4敗、後者はリーグ・チャンピオンシップ・シリーズで4勝3敗とワールドシリーズで4勝3敗か3勝4敗の場合だ。
ジャッジは、ここまでの4試合で18打席に立ち、13打数2安打、5四球、5三振を記録している。ホームランだけでなく、打点もない。ただ、直近のディビジョン・シリーズ第4戦は、6回表に先頭打者として二塁打を打ち、内野ゴロで三塁へ進んだ後、ジャンカルロ・スタントンのシングル・ヒットでホームを踏んだ。
なお、今シーズン、30本以上のホームランを打った23人のうち、チームがリーグ・チャンピオンシップ・シリーズに進出し、ワールドシリーズ優勝の可能性があるのは8人だ。各チームに2人。ドジャースは54本塁打の大谷と33本塁打のテオスカー・ヘルナンデス、ニューヨーク・メッツは34本塁打のピート・アロンゾと33本塁打のフランシスコ・リンドーア、ヤンキースは58本塁打のジャッジと41本塁打のホアン・ソト、ガーディアンズは39本塁打のホゼ・ラミレスと31本塁打のジョシュ・ネイラーを擁する。
8人中、ジャッジ、ソト、ネイラーの3人は、ポストシーズンに入ってから、ホームランを打っていない。あとは、アロンゾが3本塁打、テオが2本塁打、大谷、リンドーア、ラミレスは1本塁打ずつだ。
本塁打王がその年のポストシーズンで打ったホームランと、各年のポストシーズンで最も多くのホームランを打った選手(どちらも2001年以降)については、それぞれ、こちらで書いた。