NHK受信料が2020年10月から値下げへ。いくら下がるの?(コロナ禍対応も整理しました)
NHK受信料の値下げが、2020年10月に行われます。いくら下がるのでしょう。また、新型コロナウイルス感染症への対応などについても整理しておきます。
■新型コロナウイルス感染症への対応は?
値下げ情報の前に、NHK受信料に関する新型コロナウイルス感染症関連の情報を整理しておきます。結局のところ、延滞利息の免除のほか、持続化給付金受給者について事業所分の受信料が2カ月間免除となりました。
●延滞利息の免除
2020年4月から2021年3月までの間の放送受信料については、支払いを延滞した場合でも延滞利息は発生しません。
●「持続化給付金」受給者は事業所の受信料が免除に
・持続化給付金の給付決定を受けた人で、住居以外の事業所に受信機を設置して締結している放送受信契約は受信料が免除されます。
・2021年3月31日までにNHKに免除申請を行う必要があります。
・免除期間は申請をした月とその翌月の2カ月間。ただし、受信機を設置した月に受信契約を結んで免除を申請した場合は、その翌月と翌々月が対象。
・個人事業主で持続化給付金の給付決定を受けた場合も同じで、住居以外の場所に設置された受信機のみ免除の対象で、自宅の受信機は対象外です。
なお、NHK受信料は生活保護世帯は免除です。そのため、コロナ禍で新たに生活保護を受けるようになった場合は免除されます。
※「令和2年7月豪雨」については、災害救助法が適用された区域内で一定以上の被災をされた方には、NHK受信料の免除が適用されています。
■2020年10月からの受信料値下げ
では本題です。2020年10月以降、NHK受信料が下表のように下がります。
表 2020年10月以降のNHK受信料(消費税込み)
*沖縄県は料金が異なる。また団体一括支払、家族割引、事業所割引、多数一括割引、半額免除を適用する場合は異なる。
(NHK受信料の窓口より)
口座・クレジット払いの場合で、2カ月分は地上契約が2,520円→2,450円(▲70円)、衛星契約(地上契約含む。以下同)が4,460円→4,340円(▲120円)になります。12カ月前払額は地上契約が13,990円→13,650円(▲340円)、衛星契約が24,770円→24,185円(▲585円)へと下がります。
今回の値下げは、割合で見ると2.3~2.8%程度です。2019年10月に消費税が8%→10%に上がったときに値上げをしなかったことを併せても、4.3~4.8%程度の値下げに留まりました。
■値下げ前に前払いをした分はどうなる?
2020年10月にNHK受信料の値下げが行われますが、それ以前に2カ月払いや6カ月前払い、12カ月前払いで支払った場合はどうなるでしょうか。
NHK受信料の窓口(サイト)には、「2020年10月以降分を値下げ前の受信料額で前払いしていただいた場合は、10月以降に精算させていただきます」とあります。前払いで値引き後に払い過ぎとなってしまうケースでは精算されることになっているので、心配はありません。
■適用される割引・免除はないかチェックを
過去のコラムでも書きましたが、NHK受信料には割引や免除が適用になる場合があります。ただし、適用される場合は、自ら申請手続きをする必要があります。
団体一括支払、家族割引、事業所割引、多数一括割引、半額免除に該当しているのに、手続きをしていない世帯はないでしょうか。ぜひ1度、確認してみてください。
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