赤ちゃんが亡くなる悲しい事故を防ぐために、これだけは守ってほしいこと 〜窒息予防編①〜
乳幼児睡眠コンサルタントのねんねママです。
今回は「大切な赤ちゃんの命を守るために、知っていてほしいこと」をテーマに、本当にみなさんに知って欲しいことをできるだけ丁寧に書いていきたいと思います。
まずは毎日の育児、本当にお疲れ様です。
「気をつけて!」なんて言われなくたって、毎日毎日すごく気を張って、大切な命を守るために自分をすり減らしていることかと思います。
大切なものができるって、最高に幸せなことだけど、すっごく怖いことですよね。
失ったらどうしよう、万が一があったらどうしよう、私が守らなきゃ!って、毎日毎日思いますよね。
それってものすごく疲れることです。ママもそれを支えるパパも、疲れて当たり前。なんならずっと疲れてますよね。子供産まれてから疲れてない瞬間なんてない。
疲れてると「つい、うっかり」ということ、増えます。今だけ…ちょっとだけ…そう思った間に悲しい事故が起こってしまうことも、現実にはあります。
この記事では、そんな疲れているママやパパにだからこそ知ってほしい、これだけは守って!というポイントを絞ってお伝えします。
疲れているときはどうすればいいか、それも含めてお話ししていきますので参考にしていただければと思います。
今回は「窒息予防編①」、次回以降は「窒息予防編②」「窒息予防編③」「乳幼児突然死症候群編」をお届けしていきます。
睡眠時の窒息
消費者庁の発表によると、平成 22 年から平成 26 年までの5年間で、0歳児の就寝時の窒息死事故は160 件確認されています。不慮の事故死のうち、8割が睡眠時の窒息です。
その内訳の件数は下記のようになっています。
・顔がマットレスなどに埋まる 33件
・掛け布団等の寝具が顔を覆う・首に巻きつく 17件
・ベッドと壁の隙間などに挟まれる 13件
・ベッドからの転落に起因する窒息 7件
・家族の身体の一部で圧迫される 5件
・ベッド上の衣類やクッション等で顔を覆われる 4件
・その他、詳細不明 81件
先日のNHK WEB特集では「家族の身体の一部で圧迫される」いわゆる「添い乳」による事故はこの発表よりも実際にはもっと多いだろうと指摘されていました。
顔がマットレスなどに埋まる/掛け布団等の寝具が顔を覆う・首に巻きつく
今回は事故事例として最も多い、顔がマットレスなどに埋まってしまった件、2番目に多い掛け布団等の寝具が顔を覆ったり首に巻きついてしまった件について状況と対策を解説していきます。
マットレスなどに埋まる事故については、うつ伏せになってしまうことがきっかけで起こります。
うつ伏せ、つまり寝返りして下を向いてしまうことが原因でもあるのですが、それよりも大きな要因になっているのは“顔が埋まるような柔らかいマットレスや布団、枕や掛け布団などがそこにある“ということです。
掛け布団等の寝具が顔を覆ったり首に巻きついたりしてしまう事故に関しても、そこに掛け布団がなければ起こらないのです。
こういった事故が5年間で合わせて50件も報告されているということなのです。これを多いと捉えるか少ないと捉えるかはそれぞれですが、少なくとも50の家族が想像を絶する悲しい思いをしているのです。
決して難しい対策ではありません。寝床に柔らかいものを置かなければいいのです。
<対策>
・敷布団やマットレスはかためのものを使用
・掛け布団や毛布、枕などは置かない
これを徹底するだけでも安全性はグッと上がります。
快適な眠りのための寝室環境の整え方は動画でも解説しています。
「お布団の重みでよく寝てくれる」などと言われることもありますが、包まれる安心感が必要なら、おくるみや体にフィットするタイプのおくるみパジャマのようなものを活用してください。重みがあるということは、つまり動けなくさせているということなので、苦しくても逃げることができないんです。とても危険なことです。
冷えが気になる場合は布団の代わりにスリーパーを活用してください。
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次回以降は次回以降は「窒息予防編②」「窒息予防編③」「乳幼児突然死症候群編」として引き続き大切な情報をお届けしていきますので、フォローいただけたら嬉しいです。