元祖泡系

元祖泡系、博多の有名店のひとつ一幸舎。羽釜追い焚き豚骨は今や博多の新鋭ラーメンのルーツ。現代風の流行りの呼び戻しとんこつは、ここから始まったと言っても過言ではない。今の博多の新鋭ラーメン店は一幸舎の出身が多い。すなわち現在の博多ラーメンの元祖とも言える。そんなルーツともいえる老舗名店の味を食しようと、博多駅デイトスにある博多めん街道のお店へ訪れてみた。
ちなみに一幸舎は博多駅直結で３店舗あるのだが、どのお店も行列ができているのはすごい。

数多くのテーブル席とカウンター席。かなりの席数を有するけれど、それでも行列に。ただ回転は早いのはラーメン店ならでは。

赤ラーメン

ピリ辛スープの赤ラーメン。これも一幸舎の定番メニューのひとつ。濃厚なスープに辛味を加えると、その刺激がまた美味しい。ノーマルのラーメンに比べ、泡は控えめ。

ネギとチャーシューとキクラゲがトッピングされ、辛味のあるスープとも味わい良く絡む。やはりコク深く、決して重くなくしつこくない。そして辛味が程よく広がり美味しい。

細めの平打ち麵は一幸舎のブランドでもある製麵屋慶史。もちろん相性はバッチリ。

ラーメン

やはりノーマルのラーメンは泡立つスープ。これぞ元祖泡系。濃厚でクリーミィなスープは一幸舎の真骨頂。２つの羽釜で骨が砕けるまで炊き上げ、熟したスープに若いスープをブレンドした呼び戻しスープ。

このビジュアルが美しい。豚骨を強火で炊き出し旨味を凝縮した中に、程よく広がる九州産カエシの味わいもまた美味い。

麺がスープを持ち上げる。まさにそれ。

卓上にはしょうがと辛子高菜が。どちらもアクセントに良き、やはり辛子高菜が美味い。

辛子高菜バージョン。辛味ある辛子高菜がスープに良い刺激を与える。

そしてこれは一幸舎ならではの辛味調味料。これもまた味変には欠かせないアイテム。

実は一幸舎は国内よりも国外の店舗数が多い。いまや海外に40店舗以上を展開するグローバルラーメン。博多豚骨を世界に、まさにその言葉通りの展開と、やはり美味しい元祖泡系。博多駅では味わうべき一杯です。

博多一幸舎 博多デイトス店